『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』エムバク、指パッチン後の変化とは ─ 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』後に何があったのか

国王ティ・チャラが亡き今、エムバクはワカンダを護る重要人物のひとりとなる。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、久々にエムバクの活躍をじっくりと観ることができそうだ。
前作『ブラックパンサー』(2018)のエムバクは、ティ・チャラたち王族とは距離を置き、長年山の中にこもってきたジャバリ族のリーダーとして登場。ティ・チャラから王座を奪うため決闘を申し込むも敗れ、その後はティ・チャラの頼れる味方として『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の対サノス戦にも加わった。
具体的に描かれてこそいないが、エムバクは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で生命の半分が消滅した際も生き残っており、おそらくはワカンダに貢献してきたようだ。米ComicBook.comでは、演じるウィンストン・デュークが、サノスの“指パッチン”後のエムバクの変化を語っている。
「(『インフィニティ・ウォー』の後)エムバクは時代に追いつかざるをえなかったと思うんです。彼の役割は変わりました。“指パッチン”を生き延びて、今では部族評議会の一員です。だから以前よりも前向きだし、視野も狭くない。透明な集団の一員になるしかなかったことは、彼にとっては非常に良いこと。彼を含めて、新しい(ワカンダの)大きな動きを見てもらえると思います。」
コミックのエムバクは、ホワイトゴリラ神を信仰する、別名「マン・エイプ」とも呼ばれるスーパーヴィラン。しかしMCU版のエムバクは、やや乱暴な側面こそあれ、いわば“気は優しくて力持ち”な愛すべきキャラクターとして描かれている。『インフィニティ・ウォー』ではティ・チャラと「兄弟」と呼び合える仲になっており、二人はずいぶん親しい関係になっていたようだ。もっとも、そのティ・チャラは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の後にこの世を去ったという設定なのだが……。
ちなみに米Marvel Entertainmentの公式インタビューで、デュークは「今でも本当に素直だという意味で、エムバクは以前と同じ」とも話している。国王不在のワカンダで、エムバクはどんな役目を果たすことになるのか。シュリやラモンダ、オコエ、ナキアら女性たちとの関係性も前作ではあまり描かれなかっただけに、きっと新しい人物像を見ることができるはず。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開。
Sources: ComicBook.com, Marvel