『ブラックパンサー』続編、ティ・チャラの親友ウカビ役「物語に必要とされるのならば」再演望む

2018年公開のマーベル映画「ブラックパンサー』で主演を務めたティ・チャラ/ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン不在のまま継続される、続編『ブラックパンサー2(仮題)』。舞台のワカンダに焦点が当てられることが判明している中、ティ・チャラの親友ウカビ役のダニエル・カルーヤが再演の意欲について口を開いた。
『ブラックパンサー2』では、ティ・チャラの故郷であるワカンダと、前作のキャラクターがさらに掘り下げられ、ティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)の役割が大きくなるという。ほか、ナキア役ルピタ・ニョンゴ、ラモンダ役アンジェラ・バセット、エムバク役ウィンストン・デュークが続投が見込まれている中、ウカビ役を演じるカルーヤの出演は発表されていないのが現状だ。
このたび米YouTube番組に出演したカルーヤは、『ブラックパンサー2』に「参加しているんですか?」と聞かれると、しばらく沈黙した後に「分かりません」と返答。続けて、自ら無理に出演を依頼するつもりがないことも明かしている。
前作でティ・チャラの親友として登場したウカビは、のちにワカンダの変革を掲げる悪役キルモンガーの側についてしまう。しかし、最終決戦で恋人オコエに諭される形で、ティ・チャラへの忠誠を再び誓うこととなった。以降、ワカンダに住み続けているであろうウカビのその後が気になる人も少なからずいるはずだ。
そんなウカビの再演について、カルーヤは必ずしも後ろ向きというわけではなく、「物語に必要とされているのであれば」快諾の姿勢であると明かしている。その一方で、続編では「“ただ自分が望んでいるから参加しようする”ようにはなりたくない」ということも強調。「僕は、もし自分抜きで物語がより良くなるのであれば、“作品を観ますからね”って言うタイプの人間なんです。だって、ファンですから」と語っている。「もし参加できるならそうさせてもらいますけど」。
一見、再演に控えめなようにも捉えられそうだが、カルーヤがこう語るのは、チャドウィック不在のままで歩むことを決めた『ブラックパンサー』、そしてマーベル・スタジオを尊重した上でのこと。以前、カルーヤは「ブラックパンサーは、これからもブラックパンサーのすべきことをすることになる」とも話していた。
仮に続編への出演が叶わなかったからといって、カルーヤのウカビ再演の機会が完全に失われたわけでもない。2021年2月には、『ブラックパンサー』より「ワカンダ内に基づく」新作ドラマシリーズが発表されている。この作品こそ、ウカビが“物語に必要とされる”時であるかもしれないのだ。
Source: Jemele Hill YouTube