『ブラックパンサー』続編、キルモンガー再登場の可能性が浮上 ─ ラモンダ役女優と夫が謎の発言

映画『ブラックパンサー』(2018)に登場し、悪役にして観客の大きな支持を得たエリック・キルモンガーが、現在企画中の続編に再登場する可能性が浮上してきた。『クリード』シリーズのマイケル・B・ジョーダンが演じた人気ヴィランは、ふたたびワカンダの地に現れるのだろうか…?
この記事には、映画『ブラックパンサー』のネタバレが含まれています。
ラモンダ役アンジェラ・バセット夫妻、謎の発言
2019年1月27日(米国時間)、『ブラックパンサー』でティ・チャラの母ラモンダを演じたアンジェラ・バセットが全米俳優組合賞の授賞式に登場。夫である俳優コートニー・B・ヴァンスとともに謎の発言に及んだのだ。
米Entertainment Tonightのインタビュアーは、アンジェラに「続編には全員戻ってきますか?」と直球の質問を投げかけた。やや返答に詰まり、アンジェラは「そう思いますよ」と濁して答えている。しかし、夫であるコートニーは「遠慮せずに言いますよ、“イエス”です」と話し始め、ついには「全員出ます、マイケル・B(・ジョーダン)も」と言い切ったのだ。
『ブラックパンサー』のクライマックスにおいて、キルモンガーはティ・チャラ/ブラックパンサーとの激闘の末に致命傷を負う。夕陽を見つめながら、キルモンガーはティ・チャラと言葉を交わし、最後に自分の遺体を海へ葬るよう頼んで倒れたのだった。おそらくキルモンガーはそこで絶命したものとみられるが、アンジェラは「海に流されるところは出てきていません」と述べている。この言葉をあえて鵜呑みにするならば、キルモンガーの意志にかかわらず、彼はワカンダにて治療を受けたということになるが……?

筆者が「あえて鵜吞みにするならば」と記したのは、今回の発言をまるごと信じるのはいささか難しいように思われるからだ。そもそもアンジェラの夫であり、『ブラックパンサー』に関与していないコートニーが続編についてどこまで知っているのかは定かでなく、また以前の報道によれば、脚本・監督のライアン・クーグラーは続編の執筆作業を2019年に行うとのこと。したがって現時点で脚本は完成していないとみられるほか、秘密主義を貫くマーベル・スタジオが構想を現段階で出演者に伝えていることも考えづらい。
ちなみにアンジェラは以前、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)以降について、ティ・チャラの妹シュリは「消滅していない」と発言していた。ところが『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)の予告編をみるかぎり、どうやらシュリは消滅してしまっているようにも思われる。予告編の映像が実際の本編とは異なる可能性がある以上、真相は不明だが、アンジェラがどこまで正確に事実を把握しているのかもわからないのだ……。
したがって今回の発言については、ひとまず現時点では話半分に受け止めておくのが適切だろう。ともあれ、『ブラックパンサー』続編にキルモンガーが再登場するという可能性が浮上したことに変わりはない。もし再登場するならば、キルモンガーはどんな役割を担うことになるのか。その再登場にはどんな意味が込められることになるのだろう?
前述の通り、『ブラックパンサー』続編には脚本・監督のライアン・クーグラーが再登板するほか、シュリ役のレティーシャ・ライトも続投することが報じられている。2019年後半から2020年前半の撮影開始を目指して準備が進められているようだ。
Source: ET