『ブレードランナー』新作はコミックで登場、『2049』脚本家が原作を執筆 ― シリーズの正史作品に

巨匠リドリー・スコット監督による『ブレードランナー』(1982)、続編映画『ブレードランナー 2049』(2017)に続く、『ブレードランナー』シリーズの最新作がコミックで登場することがわかった。米The Hollywood Reporterなどが伝えている。

このたび発表された『ブレードランナー』の新作コミックは、『ブレードランナー 2049』の出来事を踏まえて描かれるシリーズの正史作品で、同作の脚本を手がけたマイケル・グリーンが原作の執筆を担当。過去にグリーンとともにコミックの原作を担当してきたマイク・ジョンソンも共同執筆として参加する。出版にあたっては、英Titan Comics、『2049』を製作したアルコン・エンターテインメントが携わるということだ。
グリーンは『ブレードランナー 2049』のほか、『LOGAN/ローガン』(2017)でアカデミー賞の脚色賞にノミネートされた実力者だ。『エイリアン:コヴェナント』(2017)や『オリエント急行殺人事件』(2017)、その続編となる『ナイルに死す(邦題未定、原題:Death on the Nile)』(2019)、ドラマ「アメリカン・ゴッズ」(2016-)なども執筆している。
このたびグリーンは『ブレードランナー』新作コミックの執筆にあたって、「『ブレードランナー』の世界では、すべての表現が世界の窓を少しずつ広げてくれるものです。窓の外で何を見つけられるのかを楽しみにしています」とコメント。またアルコン代表のブロデリック・ジョンソン&アンドリュー・コソーヴは、グリーン&ジョンソンについて、『ブレードランナー』の世界観をさらに形づくるための「トーンとニュアンスを正確に把握している理想的なパートナー」だと信頼を寄せた。

なお本情報は2018年10月4~7日(米国時間)に開催されたNew York Comic Conにて発表されたもので、現時点でアートを担当するアーティストやストーリーの詳細、コミックの刊行日などは不明。2018年7月、アルコンは『ブレードランナー』の世界観を書籍やコミックを通じて拡大していく方針を示しており、本作はその第1弾になるとみられる。続報を楽しみにしよう。
映画『ブレードランナー 2049』ブルーレイ&DVDは発売中。
Sources: THR, DOG
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