『ザ・フラッシュ』監督、新たなバットマン映画に就任 ─ 新生DCユニバース、新バットマン&ロビン登場へ

2022年6月16日(金)に日米同時公開を迎えた『ザ・フラッシュ』のアンディ・ムスキエティ監督が、新生DCユニバースのバットマン映画『バットマン:ブレイブ&ボールド(原題:Batman: The Brave and the Bold)』の監督に就任したことがわかった。米Varietyなどが報じている。
本作はジェームズ・ガン&ピーター・サフラン率いる「DCスタジオ」による新生DCユニバースの第1章「Gods and Monsters」に含まれる一作。バットマン/ブルース・ウェインに新たな俳優を起用する、“新バットマン”のデビュー作となる。なお、ロバート・パティンソン主演『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』(2022)は新生DCユニバースに含まれない独立した世界観のため、本作とは一切関係していない。
『バットマン:ブレイブ&ボールド』は、グラント・モリソンによる同名コミックシリーズが原作。暗殺者の手で殺し屋として育てられたダミアン・ウェインが、実は父親であるブルース・ウェインを狙い、思わぬ出会いを果たすことになる。ダミアンはのちにバットマンの相棒・ロビンとなるキャラクター。ガンによると、本作は「とても奇妙な父子の物語」で、「いわばDCU版“バットファミリー”の始まり」だという。
アンディの就任は以前から噂されていたものの、監督本人は『ザ・フラッシュ』のプロモーションでも本件について明言を避けていた。報道によると契約はすでに締結されており、姉のバルバラ・ムスキエティおよびガン&サフランがプロデューサーを務める。
『ザ・フラッシュ』におけるアンディの手腕と情熱に感銘を受けたというガン&サフランは、「『ブレイブ&ボールド』の監督を探す時、(アンディ以外に)選択肢はありませんでした」とのコメントを発表した。「幸いにもアンディが引き受けてくれ、バルバラも加わってくれました。素晴らしいチームです。DCユニバースの新たな冒険に乗り出す上で、これ以上に刺激的なパートナーはいません」。
現時点で脚本家は決定しておらず、2023年5月に開始された全米脚本家組合のストライキが解決した時点で本格的に状況が動き出す見込み。以前は『ザ・フラッシュ』のクリスティーナ・ホドソンが本作を検討していたというが、ホドソンは『ワイルド・スピード』シリーズの完結編と目される第11作『Fast X Part 2(原題)』のために離脱したとされる。
今後、ムスキエティ姉弟はガン&サフランとともに新たなバットマン/ブルース・ウェイン、ロビン/ダミアン・ウェインほかのキャスティングに着手するとみられる。なお、2人は本作への就任と時を同じくして、ワーナー・ブラザースの映画・テレビ部門とファーストルック契約を締結。『IT/イット』シリーズや『ザ・フラッシュ』を経て、現在は『ブレイブ&ボールド』のほか、『IT/イット』の前日譚ドラマ「ウェルカム・トゥ・デリー(原題)」も2024年の米配信を目指して進行中だ。
新生DCユニバースの第1章「Gods and Monsters」のうち、すでに企画が本格的に動き出しているのは、ジェームズ・ガンが自ら監督・脚本を務める『スーパーマン:レガシー(原題)』、ジェームズ・マンゴールドが就任したと伝えられる『スワンプシング(原題)』、アニメシリーズ「クリーチャー・コマンドー(原題)」。これに『バットマン:ブレイブ&ボールド』も加わり、いよいよラインナップの充実ぶりが目に見えるようになってきた。
映画『ザ・フラッシュ』は2023年6月16日(金)より公開中。まずはアンディ・ムスキエティ監督の実力を映画館で確かめてみて。
▼ DCの記事
Source: Variety, The Hollywood Reporter(1, 2)