アメコミ・ライブドローイング・イベント『ブレイブ&ボールドVol.3』開催、アメコミファンの活気湧く

2017年11月25日、26日に共同印刷・播磨坂スタジオにて開催されたアメコミ・ライブドローイング・イベント『ブレイブ&ボールドVol.3』は大変な熱気に包まれたイベントとなりました。
今回のイベントには非常に豪華な海外アーティストが招かれており、『Red Robin』や『Nightwing』のアートを手がけることで非常に多くの女性ファンを持つマーカス・トゥや『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のエンドクレジットロールを担当したデビッド・マックに『バットマン&ロビン』のフィリップ・タン、『スコット・ピルグリム』のブライアン・オマリーに『モンストレス』のタケダ・サナと世界的な評価を得ている多くの名アーティストが参加しました。
一流アーティストのライブドローイングイベント
『ブレイブ&ボールドVol.3』の見どころはなんといってもライブドローイングイベントです。第一線で活躍中のアーティストが大きなキャンバスでアートを描いていく様子を鑑賞できる上、完成したアートは撮影もOK。普段愛好しているアーティストが、作品を描き上げる様子にリアルタイムで触れることができます。

今回のライブドローイングイベントで特筆すべきはやはり、映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)にてエンドクレジットロールのアートを手掛けたことで人気が爆発したデビッド・マックです。筆ペンによって的確に黒い線と陰を足すことで白い素地に絵を浮かばせていく様子は神業的なものがありました。
ライブドローイングイベントで描かれるキャラクターも今が旬な映画のキャラクターだったり、何らかのテーマに基づいたオリジナルキャラクターが描かれたりとバリエーションが豊富です。アーティストによる合作もあり、大変に見応えがあります。
ステージ上で開催されるのはライブドローイングイベントだけではなく、アメコミ番長・石川裕人のトークライブも。貴重なアメコミ翻訳トークに加えて、あの作品やこの作品に携わった際のエピソード語られた、大変有意義なライブとなりました。
アーティストアレイも見どころたくさん!
『ブレイブ&ボールドの』メインはライブドローイングですが、アーティスト達が各々のブースを開いてアーティストアレイを開催しているのも見どころ。画集やスケッチ帳を購入するとサインを貰えたり、画集の空いたページに小さなコミッションをしてくれるアーティストもおり、サービス精神に満ち溢れていました。アーティストアレイではコミッションを頼んだり、アーティストと交流したりもできます。
コミッションでは大行列が見られることもあるので、不安な方は事前にしっかりと参加アーティストやtwitterでの告知をチェックするようにしましょう。
入江泰浩のキックスターターアニメの制作風景が会場のプロジェクターに

『ブレイブ&ボールドVol.3』のライブドローイングイベントに並んで目玉だったのが、歴史的名作アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の入江泰浩監督がキックスターター(クラウドファンディング)を通じて制作を進めているオリジナル作品『Halloween Pajam(ハロウィン・パジャマ)』PVアニメーションのプロジェクター投影。来場者は、その圧倒的な技量に目を奪われていました。この日のイベント閉会時には、制作されたPVアニメーションが『ブレイブ&ボールドVol.3』のコマーシャルアニメーションとして上映され、会場は大盛り上がり。入江泰浩監督のキックスターターアニメ『Halloween Pajama(ハロウィン・パジャマ)』はキックスターターサイトにてアニメのPVの視聴が可能。ファンディングは終了していますが、今後再開するとのことですので見逃さないようにしましょう。
11月25日、26日の2日に渡って、会場が満員になるほどの盛況だった『ブレイブ&ボールドVol.3』。次の開催が今から楽しみです。
※掲載した画像はすべてイベントスタッフの了承を得て使用しております。