ブルース・ウィリスは「真のスターだった」とマイケル・ベイ監督、『アルマゲドン』での思い出を振り返る

「ブルースは真のスターだった。」
これは、破壊王の名で通るマイケル・ベイ監督が、失語症により俳優業引退を発表したブルース・ウィリスをねぎらう際に語った一言だ。ベイ監督は、初期作を代表するディザスター映画『アルマゲドン』(1998)でブルース・ウィリスと初めてタッグを組んだ。
このたび、新作『アンビュランス』の為、米YouTube番組Jake’s Takesとの取材に応じたベイ監督は、『アルマゲドン』でのウィリスとの仕事を回顧。「彼はどんな方でしたか?」と聞かれるや、ベイ監督は、開口一番「ブルースは真のスターだった」と口にしたのだ。
「正真正銘の映画スターでしたよ。最初、彼はちょっと好戦的でした。若造だった私のことを信用していなかったんでしょうね。それでプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが“彼に映像を見せてあげなよ”って言うんで、そうしたんです。そしたら、彼も気に入ってくれて。」
『アルマゲドン』は、ベイ監督の長編第3作。『バッドボーイズ』(1995)『ザ・ロック』(1996)とヒット作を連発させていたものの、当時はまだルーキーの立場にあったはずだ。かたやブルースはというと、1988年に『ダイ・ハード』を大ヒットさせ、1990年代にはすでに世界的ハリウッドスターであった。以降、それぞれ業界のトップを走り続けてきた2人だが、一足早くブルースは業界から退くこととなった。
ベイ監督は改めて、「彼との仕事は大好きでした」と振り返る。「本当に面白い男なんです。アドリブも最高だし、スクリーンをかっさらっていた」。監督いわく、ブルースの引退発表は取材の前日に聞いたばかりだったといい、「悲しい知らせです」と語るのだった。
なお、ブルースは引退発表の数年前から、撮影現場で失語症の症状をきたしていた模様。仕事を共にした監督の1人は、「私の知っているブルースではなかったです」と証言していた。
Source: Jake’s Takes