『ブギーナイツ』俳優バート・レイノルズ氏が死去 ― タランティーノ新作映画は未撮影

『脱出』(1972)や『ロンゲスト・ヤード』(1977)、『トランザム7000』(1977)、『キャノンボール』(1981)など1970~80年代に数多くの映画で活躍した人気俳優バート・レイノルズ氏が、2018年9月6日(木曜日、米国時間)に死去した。82歳だった。
レイノルズ氏はアメリカンフットボールの世界で活躍し、その後俳優に転身。アクション映画などを中心に、時代の最前線を走るトップスターとして高い人気を確立した。1980年代後半からはプライベートのトラブルも多く、全盛期ほどの活動を示していなかったが、1997年『ブギーナイツ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、数々の映画賞を受賞した。『007』のジェームズ・ボンド役、『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役などを断っていたことがのちに語られた人物でもある。

このたびの訃報に際して、ハリウッドではレイノルズ氏を悼む声が相次いでいる。アーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスター・スタローン、アダム・サンドラー、イライジャ・ウッド、ジョシュ・ブローリン、デヴィッド・ハッセルホフ、『ベスト・キッド』シリーズのラルフ・マッチオ、そのエドガー・ライト監督などが、SNSを通じてメッセージを発信しているのだ。
またレイノルズ氏は、クエンティン・タランティーノ監督の次回作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(邦題未定、原題:Once Upon a Time in Hollywood)』に出演、チャールズ・マンソンに土地を貸した老人ジョージ・スパーン役を演じるはずだった。
ただし米Varietyによれば、レイノルズ氏の撮影は2018年9月末より開始される予定だったため、同作の撮影には参加していなかったという。レイノルズ氏の姪であるナンシー・リー・ヘス氏は、声明の中で、レイノルズ氏がタランティーノや出演者との仕事を楽しみにしていたことを明かしている。なお、同作に関する今後の対応は不明だ。
Sources: Variety(1, 2, 3, 4)
Eyecatch Image: Photo by Alan Light Remixed by THE RIVER