『キャプテン・アメリカ』第4作のキャップは「ロッキーみたいな存在」 ─ クリス・エヴァンス版との違い、プロデューサーが語る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『キャプテン・アメリカ』シリーズ第4作では、クリス・エヴァンスが演じてきたキャップに代わり、アンソニー・マッキー扮するサム・ウィルソンが主人公となる。ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)ではキャプテン・アメリカ不在の世界の様相が描かれていたが、第4作では新生キャップの本格的な活躍が描かれることになるだろう。
そんな第4作でのキャップについて、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたネイト・ムーアが持論を述べている。キャップの遺志を受け継いだサムについて、米ポッドキャストPhaze Zeroに「思うに、彼はスティーブ・ロジャースではないですし、それは良いことです」と語るムーア。さらにムーアにとって新たに誕生するキャップは、シルベスター・スタローンが演じたあの伝説のボクサーを思わせるそうだ。
「新しいキャップはロッキーのような存在です。彼(キャップ)は、どんな状況でも負け犬のような立場にある。スーパーソルジャーでも、100歳の人間でもない。彼にはアベンジャーズのような後ろ盾もない。後押ししてくれる人がいない中で、この男に起きたことを考えると、誰が公衆の面前で“僕こそが新しいキャプテン・アメリカだ”なんて宣言できるでしょうか?
次の物語を考えた時に魅力的なことといえば、彼が人間であるということ。彼はウィングとシールドを備えた人間なんです。だから彼には辛い試練が待ち受けているでしょうし、それを乗り越えていくことにもなる。その後は、いつ彼が強くなっていき、全てをものにするのかを見ていくことになるでしょう。キャプテン・アメリカたらしめるものは何か。私は、スーパー・ソルジャーであるからといってそうなるとは限らないと思います。そしてそのことを、マッキーが演じるサム・ウィルソンで証明していくことになると思います。」
上述の通り、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後を舞台に、世界の混乱が描かれた。その一方で、スティーブ・ロジャースからサム・ウィルソンへのキャプテン・アメリカ継承も重要なテーマであった。そんな「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」から繋がる『キャプテン・アメリカ4』もテーマ性は一貫されているはずだ。
そのためか、『キャプテン・アメリカ』第4作の脚本には「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を手がけたマルコム・スペルマンが就任している。同シリーズの製作に携わったムーアが第4作に参加しているかは現時点で定かでないが、もしそうであれば、上で語られたことは単なる持論にとどまらず、物語の中に反映されていくことになるだろう。
▼ 『キャプテン・アメリカ』の記事
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』観て人生変わった ─ 見どころ/好きなキャラ・シーン/推しポイント語る 全てが詰まった映画 キャプテン・アメリカ役の候補だった俳優5名が一挙判明 ─「ザ・ボーイズ」俳優2人、『トロン:レガシー』主演、ジョン・クラシンスキーまで 錚々たる面々 クリス・エヴァンス、キャプテン・アメリカ就任の重荷はロバート・ダウニー・Jr.のおかげで感じなかった 当時を振り返る クリス・エヴァンス、タランティーノのマーベル批判に「彼は正しい」と同意 ─ ケヴィン・ファイギは「言い聞かせているだけ」と真意汲み取る 「真ん中を取ってはいけない」 クリス・エヴァンス、マーベル復帰について「絶対にないとは言わない」「だけどすぐじゃない」 考えに変化?
Source: Phaze Zero