ニコラス・ケイジ、『ゴッドファーザー PART III』への出演を懇願していた ─ フランシス・フォード・コッポラ監督は叔父

『ナショナル・トレジャー』『ゴーストライダー』シリーズをはじめ、『フェイス/オフ』(1997)『ワールド・トレード・センター』(2006)など数々の話題作に出演、いまなお精力的に活動しつづけるニコラス・ケイジ。そんな名優は過去に、『ゴッドファーザー PART III』(1990)への出演を、フランシス・フォード・コッポラ監督に懇願していたようだ。
ニコラス・ケイジといえば、華麗なる映画一族ことコッポラファミリーのひとりで、フランシス・フォード・コッポラ監督は彼の叔父にあたる。ふたりは、『ペギー・スーの結婚』(1986)にて仕事を共にした経験こそあるが、“コルレオーネ・ ファミリー”にニコラスが招かれることはなかった。もっともニコラスによると、『ゴッドファーザー PART III』にて自分に相応しい役が存在していたのだという。それは一体何役だったのだろうか。
The Hollywood Reporterにてニコラス・ケイジは、「家族に関わることなので、とても恥ずかしい」と前置きしながら、「『ゴッドファーザー PART III』を叔父が準備しているときに、“僕を叔父さんの映画に出すべきだと思います。グッドアイデアではないでしょうか。この役を演じられます”と伝えたことがあります」と説明している。
偉大なる叔父に懇願していたという役というのは、ジェームズ・カーンが演じたソニー・コルレオーネの愛人の息子、ヴィンセント・マンシーニだ。「彼はアンディ・ガルシアを起用するつもりでいたので、“ジェームズ・カーンの息子に見えるのは僕の方だと思うのです”と言いました」。とはいえ、コッポラ監督は意向を変えることはなく、そのままアンディ・ガルシアが同役を演じることになった。「それは無理な話でした。これが出たくても出られなかった映画です」。
そんなニコラス・ケイジは次回作として、ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる新作映画『The Unbearable Weight of Massive Talent(原題)』の公開を控えている。さらにドラキュラ役を演じる新作映画の準備のため、『リング』シリーズでおなじみの貞子を参考に役作りするなど、俳優としての勢いを止める気はないようだ。
Source: The Hollywood Reporter