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名優マイケル・ケイン、バットマン執事アルフレッド役は「人生で最も素晴らしかった」 ─ 『ダークナイト』3部作などノーラン作品の常連に

バットマン ビギンズ
© Warner Bros. Entertainment, Inc.

名優マイケル・ケインは、『バットマン ビギンズ』(2005)でブルース・ウェイン/バットマンの執事、アルフレッド・ペニーワース役を演じたことが“人生で最も素晴らしかったことのひとつ”だったという。インドの英字新聞The Hinduにて、監督クリストファー・ノーランとの出会いから出演までの経緯を語っている。

「ノーランは田舎にある私の家の玄関まで脚本を持って来てくれたんです。彼の姿を窓越しに確認することは出来ましたけど、誰かまでは分かりませんでした。ただ自己紹介してもらった瞬間、誰だか気付いたんです。以前、ノーランが手掛けた作品の大ファンだったので。」

その時、ノーラン監督がケイン家に自ら訪れてまで届けた脚本が『バットマン ビギンズ』だった。しかしケインは、当初『バットマン』への出演オファーを受けて、戸惑いを隠せなかったのだという。「私がバットマン役を演じるには、あまりにも年を取り過ぎていませんかね。執事役ってことですか? セリフはどんな感じ? お飲み物のおかわり、もしくは追加のカスタードはいかがでしょうか……みたいなこと?ってね」

そこで、アルフレッドは単なる執事ではなく“バットマンの父親的存在”なのだと聞かされたことから、ケインは「引き受けることにしました」という。「今までの人生でやり遂げたことの中で、最も素晴らしかったことのひとつでしたよ」

バットマン ビギンズ
© Warner Bros. Entertainment, Inc.

その後、ケインは『ダークナイト』3部作のほかにも、『インセプション』(2010)や『インターステラー』(2014)などのノーラン作品に立て続けに参加。ノーラン監督にとっての“ラッキー・マスコット(縁起の良い人物)”と言われているというケインは、「私が彼と作った作品はどれも大ヒットしていますから。私に合った役がなくても、出演させなければならないんです」とのジョークも交えた。「『ダンケルク』(2017)は声だけの出演でしたが、しっかりとクレジットもされてましたよ」。

ちなみに、ケインはノーラン監督の次回作『TENET テネット』(2020年9月18日公開)にも出演。しかし「ノーランは秘密主義者なので、私に台本をくれませんでした」とのこと。「私の撮影は一日だけで、彼は私が演じるシーンだけしか台本をくれなかったんですよ。ジョン・デヴィッドと一緒にシーンを撮影しただけで、それ以降は何も聞かされてません」。さて、果たして次はどんな形で登場するのか…。

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Source: The Hindu

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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