ジェームズ・キャメロン、『アバター』主演オファーを断ったマット・デイモンに「忘れろ」

今も興行収入世界歴代1位に君臨する歴史的超大作、『アバター』(2009)。実はジェームズ・キャメロン監督は当初、マット・デイモンに主演のオファーをしていた経緯がある。この件についてキャメロンは、デイモンに対して「忘れてほしい」とBBC 1 Radioのインタビューで語っている。
前作から13年、満を持して公開となった『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、前作に引き続きサム・ワーシントンが主人公ジェイク・サリーを演じている。キャメロンは1作目を製作するにあたってマット・デイモンに主演のオファーをしていたが、デイモンは『ボーン・アルティメイタム』(2007)の契約があったため出演を辞退し、ワーシントンが主演を務めることとなった。『アバター』が大ヒット映画となったことに対し、デイモンは「キャメロンからは利益の10%という条件で(出演を)どうかと言われていた。これほど大損をした俳優は、僕のほかにいないよね」と笑い話として明かしていた。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』公開に合わせたインタビュー内で作品について熱弁していたところ、突然インタビュアーから「最後にマット・デイモンと会話したのはいつですか?」と振られたキャメロン。咄嗟のことで思わず吹き出してしまうが「彼は今も自分を責めていますね。マット、あのね、君は世界で最も偉大な俳優の一人なのだから、そのことはきっぱり忘れて」となだめるような口調で返した。
さらに「続編でマット・デイモンがカメオ出演してほしい」とリクエストされると「それはやらなければ」と使命感。「そうしたら釣りあいが取れる。でも、10%もやらんからな」と、どこまでもキャメロンらしいユーモアで切り返した。
『ジェイソン・ボーン』シリーズはデイモンにとっての代表作。同シリーズのヒットもありデイモンはトップ俳優として常に最前線で活躍しているわけだが、「逃した魚は大きい」とはまさにこのことかもしれない。『アバター』続編でデイモンの登場に期待しよう。
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は大ヒット公開中。
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Source:BBC 1 Radio