DCドラマ「ARROW/アロー」女性スピンオフ企画が頓挫、シーズン8でパイロット版を放送も

DCドラマ「ARROW/アロー」(2012-2020)の女性キャラクター、ミア・スモークら「キャナリーズ」のスピンオフドラマ(タイトル未定)の製作が正式に断念されたことがわかった。米Varietyなどが報じている。
「ARROW/アロー」の女性スピンオフ企画は、2019年9月、シリーズの最終シーズン(シーズン8)を控えて、同作を手がけた米The CWが発表したもの。主な登場人物は「ARROW/アロー」シーズン7に登場したミア・スモーク(キャサリン・マクナマラ)、ローレル・ランス(ケイティ・キャシディ)、ダイナ・ドレイク(ジュリアナ・ハーカヴィ)となる予定だった。
スピンオフ作品の製作にあたって、「ARROW/アロー」シーズン8では、本作のパイロット版にあたるエピソード「Green Arrow & The Canaries(原題)」が放送されていた。これは2040年のスター・シティを舞台に、ミアの前にローレル&ダイナが現れ、3人が街を救うためヒーローとして戦いを始めるという物語。パイロット版として製作されたため、このエピソードにはスピンオフドラマに直接つながる謎も用意されていたのだ。
「ARROW/アロー」など“アローバース”作品のプロデューサーであるマーク・グッゲンハイムは、2020年6月、もしキャナリーズのスピンオフが実現しない場合も「(残された)多くの謎に答える責任はあります。コミックのタイ・イン(クロスオーバー)のような形で解決したい」と述べていた。「別の作品でもできなくはありません。今回の場合でいえば、2040年という時系列で謎を解けるのは『レジェンド・オブ・トゥモロー』(2016-2020)だけ」。ただしグッゲンハイムは、『レジェンド・オブ・トゥモロー』とキャナリーズの作風が大きく異なることは課題だと語っていた。果たして実現するかどうか……。
スピンオフドラマで製作総指揮を務める予定だったのは、「ARROW/アロー」のグレッグ・バーランティ、サラ・シェクター、ベス・シュワルツ、マーク・グッゲンハイム、シーズン7以降のプロデューサーであるジル・ブランケンシップ&オスカー・バルデラマ。シュワルツ、グッゲンハイム、ブランケンシップ、バルデラマが脚本を兼任する予定だった。