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2019年マーベル映画『キャプテン・マーベル』脚本家交代へ ― 全面修正ではなく「引き継ぎ」前脚本家がコメントを発表

©THE RIVER

2019年公開予定のマーベル・シネマティック・ユニバース作品『キャプテン・マーベル(原題:Captain Marvel)』の脚本家が交代となったことがわかった。本作は先日開催された「サンディエゴ・コミコン2017」で1990年代を舞台にした作品になることが明かされたばかり。主演を務めるのは、『ルーム』(2015)『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)のブリー・ラーソンだ。

これまで『キャプテン・マーベル』の脚本作業に参加してきたのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のニコール・パールマンと『インサイド・ヘッド』(2015)のメグ・レフォーヴ。ただしDeadlineによると、レフォーヴはディズニー・アニメーション作品『ギガンティック(原題:Gigantic)』の監督に就任したため『キャプテン・マーベル』からは離脱していたようである。

そしてこのたび、プロジェクトに残留していたパールマンに代わってジェネバ・ロバートソン=ドゥウォレットが脚本を手がけることが決定。新鋭の女性脚本家で、リブート版『トゥームレイダー(原題:Tomb Raider)』や、DCエクステンデッド・ユニバース作品『ゴッサム・シティ・サイレンズ(仮題)』などの執筆に携わっている注目株だ。

全面修正ではなく「引き継ぎ」

もっとも『キャプテン・マーベル』は2018年1月より撮影が開始されるといわれており、このタイミングで脚本を全面修正する場合、スケジュールの見直しは避けられない状況とみられる。しかし前任者となったパールマンは、自身のTwitterで交代に関するコメントを発表し、ドゥウォレットが担当するのは脚本の引き継ぎであることを明らかにした。

ドゥウォレットの参加に伴い、すでにパールマンは『キャプテン・マーベル』を離脱している。本作は2018年に公開される計画だったため、企画当初から関与していた彼女は2年半にわたってプロジェクトに関わっていたようだ。本作の公開は、『スパイダーマン:ホームカミング』や『アントマン&ワスプ(原題:Ant-Man and the Wasp)』などの製作によって2019年にずれ込んでいたのだという。

パールマン&レフォーヴはプロジェクトを離れたものの、長期にわたって脚本作業に従事していた二人のアイデアは本編に数多く採用されているようだ。「サンディエゴ・コミコン2017」で発表された、物語の舞台が1990年代であること、異星人スクラルが登場することはドゥウォレットの参加以前に決定したものだというのである。しかもパールマンによれば、未だ明かされていない要素も本編にはまだ含まれているらしい

しかしながら「引き継ぎ」とはいえ、今後のリライトがどこまで多岐にわたるもので、ドゥウォレットが担う作業量がどれほどのものになるのかはわからない。大枠だけ残す形で、ストーリーの多くが書き直される可能性も決して低くはないだろう。もちろん観客としては、リライトによってクオリティが上がるなら大歓迎なのだが……。

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月8日より米国公開予定

Source:?http://deadline.com/2017/08/captain-marvel-geneva-robertson-dworet-marvel-disney-brie-larson-anna-boden-ryan-fleck-1202149153/
http://screenrant.com/captain-marvel-movie-script-rewrite/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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