ヘンリー・カヴィルは「素晴らしいボンドになっただろう」 ─ 『007/カジノ・ロワイヤル』監督が振り返る

6代目ジェームズ・ボンド役でダニエル・クレイグがデビューを飾った『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)のマーティン・キャンベル監督が、主役候補だったヘンリー・カヴィルは「素晴らしいボンドになっただろう」と、オーディションの過程を振り返っている。
米Expressの取材に応じたキャンベルは、『カジノ・ロワイヤル』の主役候補者たちが、ショーン・コネリー主演映画『007/ロシアより愛をこめて』(1963)でボンドがタオル一枚で登場したシーンをオーディションで演じたなど、知られざる審査の舞台裏を披露した。
監督は、その当時に22歳だったカヴィルはボンド役を演じるには少しポッチャリしていると思ったと回顧しつつも、「オーディションでの彼は最高でしたよ」とコメント。「彼の演技は素晴らしかったし、もしダニエルがいなかったら、ヘンリーは素晴らしいボンドになっていたでしょう。すごく彫り深くてハンサムでした。ただ、当時は少し若く見えたんです」と、ボンド役に選ばれなかった理由を明かした。
かつて、「ボンド役には若すぎる」と判断されたカヴィルは現在40歳だが、その年齢ではどうなのだろうか。その質問にキャンベルは、基本的にボンド役俳優は3作品に出演契約するため、6年間は役に縛られることになると指摘。「イエス」か「ノー」かの答えは避けつつ、「ヘンリーは40歳だから3作目をやる頃には50歳になるし、それ以降は1作につき(製作が)2~3年はかかります。ヘンリーは好調だし素晴らしい人です。オーディションは最高でしたが、皮肉なことに彼は若すぎたんです」と述べた。

ちなみにダニエル・クレイグが、『カジノ・ロワイヤル』のオーディションを受けた時の年齢は38歳で、シリーズ卒業作となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の公開時には53歳だった。
なお、『007 ムーンレイカー』(1979)からシリーズのプロデュースに関わり続けているマイケル・G・ウィルソンは、7代目ボンドについて「30代の俳優を起用する可能性がある」ことを仄めかしていた。ということは、カヴィルは次期ボンドを演じるには少し歳を取りすぎていることになり、『007』に関しては、残念ながらタイミングが合わなかったということなのかもしれない。
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Source:Express