ヘンリー・カヴィル、「スーパーマン役続けたい」とパトリック・スチュワートに打ち明ける

DC映画のスーパーマン役で知られるヘンリー・カヴィルは、今後の続投が不透明な状態だ。カヴィルはこの度、俳優同士の対談企画「Actors on Actors」リモート版に出演。「スタートレック」や『X−MEN』シリーズなどで知られる名優パトリック・スチュワートを聞き手に、スーパーマン役への本音を語った。
「僕はずっとスーパーマンのファンでした」と話すカヴィル。大先輩のスチュワートを前に、スーパーマン役を演じる責任について述べている。
「ああいうキャラクターを演じると、セットの中だけでなく、外でもマントを着けているから、それが自分のパブリック・イメージの一部になりますよね。子供たちと会うと、子供たちは僕をヘンリー・カヴィルだとは思っていない。スーパーマンだと思っているでしょう。そういう責任感があります。素晴らしいキャラクターだから、その責任感は喜んで持ちますけどね。」優しく頷くパトリック・スチュワートに、カヴィルは「またこの先も、スーパーマン役を演じられたら嬉しいです」と本音を続けたのだ。
「人生が劇的に変わりました。役のために、沢山の機会を与えてもらいました。僕のキャリアそのものが変わったキャラクターのひとつです。とても感謝しています。それに、僕自身についても沢山教えてもらうことが出来ました。キャラクターの性質がとても良いんです……」
ここでスチュワートが「どんな風にですか」と質問。カヴィルは「とても良いキャラクターなんです。すごく優しくて」と答える。「彼を演じているから、自分と彼を比べるんですけど、そうすると“僕って良い人間だろうか?スーパーマンを演じられるほどの善人だろうか?”と内省するようになるんですね。すると、“うーん、待てよ、そうでもないかも”って囁きが聞こえる。それで、相応しい人間に変わっていく。より良い人間になろうと思うようになるんです。」
『マン・オブ・スティール』(2013)や『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『ジャスティス・リーグ』(2017)でスーパーマン/クラーク・ケントを演じたヘンリー・カヴィルだが、2018年9月にはスーパーマン役卒業報道も飛び出して世界を騒がせた。2020年5月には、再演に向けた契約交渉に入っていると伝えられている。カヴィルはこの役について「まだ諦めていません」「今でも僕のものです」とも語っていた。
カヴィルにとってスーパーマン役は、俳優として、そして人としても大きく成長させてくれる大切な役のようだ。パトリック・スチュワートに打ち明けた「この先もスーパーマン役を演じたい」という想いが何らかの形で実現することを願いたい。ちなみに、『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットのため、再びカヴィルがスーパーマンのスーツを着ることはないという。
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Source:Variety