チャドウィック・ボーズマン追悼コメント、ロバート・ダウニー・Jr.、マイケル・B・ジョーダン、ハリソン・フォードが発表

2020年8月28日に大腸がんのため逝去したチャドウィック・ボーズマンに、マーベル・シネマティック・ユニバースのアイアンマン役で知られるロバート・ダウニー・Jr.、以前から親交があり、『ブラックパンサー』(2018)で共演したマイケル・B・ジョーダン、『42 〜世界を変えた男〜』(2013)で共演したハリソン・フォードが、それぞれに追悼のコメントを発表した。
ロバート・ダウニー・Jr.
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でチャドウィックと共演したロバートは、米ABC局の追悼番組「A Tribute for a King」に出演し、『インフィニティ・ウォー』撮影当時のエピソードや、チャドウィックとの思い出を語った。
「『アベンジャーズ』の3作目、『インフィニティ・ウォー』の終わりでは、僕たちみんなが負けてしまいます。アベンジャーズの全員が揃っていた、ある日のことを覚えていますよ。ただ、彼がセットを歩いていただけで、ものすごい成功だと思ったんです。そして、それは『ブラックパンサー』でその通りになった。そして、彼自身は大変な状態にあったわけだけれども、いつも謙虚で、常に一生懸命に働いて、いつも笑顔だった。振り返ってみると、何よりも、本当に魅力的な人だったと思います。
6週間、8週間くらい前、ジョージ・フロイドの件についての抗議運動があった時、彼に連絡を取ったんです。彼は、とても思慮深く、ためになる話を聞かせてくれました。その時、僕はいろんな人から話を聞いていたんですよ。『ブラックパンサー』はマーベル・ユニバースにおいて、間違いなく最高の達成です。もちろん、今までの映画には失礼だなと思いながら──僕自身の作品も含めて──こう言っているんですけどね。だけどあの映画は、チケットを買うことで投票できるような作品だった。“しかるべき多様性が必要だ、少なくとも能力が重視されるべきなんだ”と。条件を公平にした、素晴らしい映画でした。彼の遺したものは大きな意味があるんです。」
.@RobertDowneyJr. to @RobinRoberts: “#BlackPanther is hands down, it is the crowning achievement of the Marvel universe…it was the one where people got to vote with their ticket sales and say we require this overdue diversity…”#ChadwickBosemanhttps://t.co/b9Y9w2ekMC pic.twitter.com/eyMl03s8Ui
— Good Morning America (@GMA) August 31, 2020
マイケル・B・ジョーダン
マイケルによると、チャドウィックと出会ったのは、マイケルが16歳のころ。『ブラックパンサー』で二人は初共演となったが、プライベートでは長らく親交があったのだ。マイケルのInstagramには、チャドウィックとの写真とともに追悼文が添えられている。
「なんとか言葉を見つけようとしていますが、自分の気持ちに近い言葉が出てきません。ありとあらゆる出来事を思い返しています。話し合いを、笑ったことを、意見が合わなかったことを、ハグしたことを、そういったすべてを。
もっと時間があればよかった。
さいきん話をした時に、僕たちは永遠に繋がっているのだと言っていましたね。その本当の意味が、僕には、これまでで一番大切に感じられます。僕のキャリアが始まってすぐ、『All My Children』に出た16歳の時から、あなたは僕に道を開いてくれました。よりよい人物になること、目的を掲げること、未来に財産を残すことを教えてくれた。ご存知だったかはわからないけれど、僕はあなたの偉大さを見つめ、学び、いつも励まされていたんです。
もっと時間があればよかった。
あなたが世界に残してくれたこと、私たちに見せてくれた伝説やヒーローは、永遠に生き続けます。だけど一番つらいのは、その伝説やヒーローが、ほとんどあなた自身だったのを知っているということ。あなたはずっと、自分が一番愛するものを見失わなかった。家族や友人たちを気にかけ、作品や自分自身の魂を大切にしていました。子どもたちやコミュニティ、私たちの文化や人間らしさを。僕も大切にしてもらいました。あなたは兄のような存在です。だけど、僕はそのことをきちんと伝えられなかったし、本当の意味でお返しをすることもできませんでした。
もっと時間があればよかった。
愛する人たち、尊敬する人たちと過ごせる時間は短い。そのことを今まで以上に痛感しています。あなたの誠実さ、寛容さ、ユーモア、そして素晴らしい才能を恋しく思います。あなたと共演できるという贈り物を失うのが寂しいのです。これからの人生、あなたが進んだ道を行くことに自分の身を捧げます。品位と勇気をもって、後悔することなく。“この人が王!?”、まさしく、彼こそが王です。力とともに、どうか安らかに。」
ハリソン・フォード
チャドウィックの代表作のひとつ『42 〜世界を変えた男〜』で共演したハリソン・フォードは、米The Hollywood Reporterにて追悼のコメントを発表した。
「チャドウィック・ボーズマンという人は、彼が演じた役柄と同じく、人を惹きつけ、力強く、そして誠実でした。彼の知性や個人としての尊厳、そして真剣な取り組みは、仲間たちに刺激を与え、物語をより優れたものにしてきたのです。彼は演じた役柄と同じようにヒーローだった。愛され、そして深く悼まれることでしょう。」
Source: The Hollywood Reporter