ティモシー・シャラメ、若き日のボブ・ディランに ─ 『フォードvsフェラーリ』監督の新作に出演交渉中、ディラン本人が製作総指揮

『君の名前で僕を呼んで』(2017)や『ビューティフル・ボーイ』(2018)のティモシー・シャラメが、“生ける伝説”として知られるミュージシャン、ボブ・ディランの伝記映画『Going Electric(仮題)』に出演交渉中であることがわかった。米Deadlineなどが報じている。
本作はボブ・ディランがフォークソング界の旗手として一世を風靡し、「風に吹かれて」や「時代は変る」などで時代の代弁者として愛された時代から、ロックへの転向を果たした若き日を描く物語。脚本・監督は『LOGAN/ローガン』(2017)や『フォードvsフェラーリ』(2020年1月10日公開)で絶賛を受けたジェームズ・マンゴールド、共同脚本はイライジャ・ワルド著の伝記作品『Dylan Goes Electric(原題)』を基に、『沈黙-サイレンス-』(2016)のジェイ・コックスが務めている。
報道によれば、出演契約は正式に締結されていないものの、すでにシャラメはギターのレッスンを開始しているとのこと。映画化の契約にあたっては、ディランの楽曲の使用権も取得されているというが、シャラメ自身が歌唱を務めるかどうかは不明だという。本作ではボブ・ディラン自身がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるだけに、楽曲の再現などは極めて高い次元で行われるにちがいない。
製作を担当するのは、優れた作品を多数手がけているFOXサーチライト・ピクチャーズ。プロデューサーにはマンゴールド監督のほか、ディランのマネージャーであるジェフ・ローゼン、『ラ・ラ・ランド』(2016)のフレッド・バーガー、『トレイン・ミッション』(2018)のアレックス・ハイネマンらが参加している。
ちなみに硬派な映画づくりで知られるマンゴールド監督は、カントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュをホアキン・フェニックスが演じた『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)で音楽伝記映画を経験済み。『グレイテスト・ショーマン』(2017)では再撮影の監修を務めてもいるだけに、音楽と歌をどのように描くかが作品の見どころとなりそうだ。
Sources: Deadline, Variety, The Hollywood Reporter