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日本伝統の「墨絵」をフィギュアで再現 ─ プライズ「MARVEL 超人技画」スパイダーマンを徹底レビュー

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」レビュー

2019年は『スパイダーマン:スパイダーバース』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』など劇場公開作が目白押し、まさに「スパイダーマン・イヤー」な1年だ。そんな2019年4月、ゲームセンターで展開されるプライズ商品として、「MARVEL 超人技画 SPIDER-MAN」が登場する。

超人技画とは、「日本伝統の墨絵を立体で表現」「日本独特の彫刻、木彫りのような荒々しい造形」「日本伝統色と墨絵の表現」をコンセプトにした新たなシリーズ。THE RIVERでは、その第一弾として登場する「スパイダーマン」のフィギュア実物サンプルを入手した。およそプライズとは信じられないこの逸品を、細部に至るまでじっくりレビューしよう。

墨絵を立体表現

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

「スパイダーマン」ならではのしなやかな躍動感をとらえた肉体は、まるで”気”の流れまでを感じさせるよう。かなり動きの激しいポージングとあって、見る角度によって様々な味わい。大きな目のデザインとコントラストの効いたクモの巣模様は、トッド・マクファーレン版を彷彿とさせるスパイシーな印象だ。本体部分は全高約12cm、しっかりした存在感を放っている。

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

血管まで浮き出た量魂

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

印象的なのは筋肉の表現だ。アメコミヒーローの中でも「スパイダーマン」は華奢な方だが、摩天楼の空を駆け、大物ヴィランに立ち向かうヴィジランテとしてふさわしい筋肉の隆起を見せている。

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

胸のクモマークは、隆々しい2つの胸筋をすんでのところで繋ぎとめているかのようだ。腹筋から腹斜筋にかけてはまさに職人芸の意匠。固く絞られた筋肉の、1ミリの無駄もないフォルムを感じて欲しい。

ヒーローは背中で語る

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

後ろ姿が放つ存在感はもはやいぶし銀。クモマークが大胆な背中には、荒々しくも繊細な墨色の陰影がガシガシと刻み込まれている。まさに木彫りの質感である。

首筋を駆ける筋肉筋

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

ほんのわずかに突き出した斬れるようなアゴはシャープに引き締まっていて、たくましく流れ出る首筋の筋肉を強調している。

神は細部に宿る

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

優れた日本刀は、その切先(きっさき)で決まるという。造形のすべての流線が切先に集約されるためだ。

「MARVEL 超人技画 SPIDER-MAN」の造形美も同じく、その指先まで一糸乱れぬ神経を尖らせている。伸び上がるような右手の指先、今にもクモ糸を放とうとする左手の指先に宿る、研ぎ澄まされた超神技画の真髄を見よ。

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

白黒版ならではの墨絵らしさ

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

同じポージングながら、白黒版では面白いほどに印象が変わる。こちらはより墨絵風の印象を強めた、落ち着いた佇まい。シルエットの美しさがパキっと際立ち、まるで彫刻作品のような趣だ。

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

超人技画が目指したのは、日本の文化を融合することで、マーベルキャラクターに新たな解釈を与えること。このシリーズのために描き下ろされたオリジナルアートを元に、日本発ならではのこだわりを凝縮した。よく知っているはずのキャラクターながら、墨絵の味わいが加わることで唯一無二の存在感を放っている。海外ファンからも注目を集めそうだ。

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」
フィギュアの元になったオリジナルアート。

第二弾 「アイアンマン」も特別公開

2019年4月に登場予定となる「スパイダーマン」のほか、超人技画シリーズは既に第2弾として「アイアンマン」(5月予定)、第3弾として「キャプテン・アメリカ」(6月予定)もラインナップ。今回は、特別に第2弾となる「アイアンマン」の姿をいち早くお披露目しよう。

「MARVEL 超人技画 IRON MAN」 「MARVEL 超人技画 IRON MAN」

「アイアンマン」といえば、スポーツカーやミサイルのような流線型のなめらかなフォルムが印象的だが、超人技画のワザにかかれば、極太の力強さを見せる歌舞伎風のスタイルに。アーマーのメタリックな質感は残しつつ、墨絵風の猛然たる佇まいが厳かだ。白黒版の力強さもため息モノ。それにしても、手のひらを突き出す「アイアンマン」のポージングと歌舞伎の相性がこんなにも良いだなんて、いままで気づかなかった…。

「MARVEL 超人技画 IRON MAN」

歌舞伎「ダース・ベイダー」も登場

さらに2019年6月には、6月16日の”父の日”にもふさわしい逸品、『スター・ウォーズ』から「ダース・ベイダー」が和風のアレンジで登場だ。日本のお父さん、お待たせしました。歌舞伎テイストの公式アートを完全に立体化。銀河戦乱の世を制する暗黒卿の構え姿は、もはや芸術の域である…。父の日のプレゼントにもピッタリだ。(以下画像は監修中のため、実際の仕様とは異なる場合があります。)

「スター・ウォーズ DARTH VADER Gallery-歌舞技 KABUGI-」 「スター・ウォーズ DARTH VADER Gallery-歌舞技 KABUGI-」

「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」

プライズ「MARVEL超人技画 SPIDER-MAN」は、2019年4月より全国のゲームセンターにて展開。「MARVEL 超人技画 IRON MAN」は2019年5月より、「スター・ウォーズ DARTH VADER Gallery-歌舞技 KABUGI-」は2019年6月より展開予定。唯一無二の存在感を誇る超人技画の造形美を堪能して欲しい。

取扱店舗など詳しい商品情報:
株式会社バンプレスト:https://bpnavi.jp/tr/disney-05 

© 2019 MARVEL
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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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