【ネタバレ】『キャプテン・マーベル』脚本段階で検討されていた「時間レンズ」とは ─ 実現すれば「カッコいいシーンになっていた」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初の女性ヒーロー単独映画『キャプテン・マーベル』より、やむなく実現を見送られたアイデアのひとつが明らかになった。視覚効果スーパーバイザーを務めたクリストファー・タウンゼンド氏が米HuffPostに語っている。
この記事には、『キャプテン・マーベル』のネタバレが含まれています。

失われた記憶と「時間レンズ」
『キャプテン・マーベル』には主人公キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルの過去や記憶がたびたび登場し、物語において重要な役割を果たしている。なにせ本作のストーリーは、キャロルの失った記憶こそが最大のカギとなっているからだ。
完成した映画では、キャロルの過去が描かれるシーンは主にキャロル自身の記憶として表現されていた。しかしタウンゼンド氏によれば、初期の脚本には「時間レンズ」というアイデアが書き込まれていたという。
「キャロルが過去の記憶を見たり、スクラル人が彼女の記憶を覗きこんで(情報を)探したりするシーンで、“時間レンズ(time lens)”というものが出てくる計画があったんです。キャロルが現代と登場するのと同じ姿で過去に戻るというような。初期の脚本でそのアイデアを初めて読んだ時、“これは物凄く難しいぞ。どうやって実現するのか見当もつかないけど、とてもカッコいいシーンになりそう”と思ったのを覚えてますね。」
ここでタウンゼンド氏は「時間レンズ」なるものの詳細を明かしていない。実際にそうした名前のアイテムが登場していたのか、あるいはストーリーテリングや演出の技巧をそのような名前で呼んでいるだけなのかも不明瞭だ。当のタウンゼンド氏自身も、「時間レンズ」をどのように映像化するかという具体的な案はなかったという。
「脚本を読んでいる時は、ほぼすべてにおいて、どうやって実現するのかほとんどわからないんです。製作を進めるあいだに方法を探して、見つけていく。そしてうまくいけば、素晴らしい人々と一緒に仕事をして、すべてをスクリーンに再現できるんです。」
ちなみに、キャプテン・マーベルと“時間”にまつわる話題が飛び出したのは今回が初めてではない。ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンは、以前「彼女はタイムトラベルを使える」と発言して話題を呼んでいたが、のちにこれは「デタラメ」だったとジャクソン本人が認めている。さて、キャプテン・マーベルと“時間”の間にはなんらかの設定や物語が秘められているのか、すべてはミスリードにすぎないのか?
映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)より全国公開中。
『キャプテン・マーベル』の記事
『マーベルズ』新映像で『アベンジャーズ/エンドゲーム』サノスの未使用セリフが登場?新ヴィラン「ダー・ベン」との関係性とは どういうことだ 『マーベルズ』猫のグース率いるニャーベルズがニャッセンブル?キャラクターポスターが一挙公開 ─ 『キャプテン・マーベル』とのイッキ見上映も モフモフ最強 『マーベルズ』上映時間は1時間45分、MCU史上最短映画に 短いね ブリー・ラーソン、キャプテン・マーベルを「もう演じたくない」? ─ 1作目当時のバッシング、MCU新書の著者が私見 新作控える中 『マーベルズ』US初動興収、『キャプテン・マーベル』の約半分か ─ 3日間で7,500~8,000万ドルとの予測 ストライキの影響も大きい
『キャプテン・マーベル』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
Source: HuffPost