米音楽フェス「コーチェラ 2020」開催中止 ─ 2021年の開催案を模索中

アメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」と、同フェスの主催者「Goldenvoice」によるカントリーミュージックの祭典「ステージコーチ・フェスティバル」が、新型コロナウイルスの影響により、2020年の開催を断念したことがわかった。米Varietyなどが報じている。
当初、コーチェラ・フェスティバル&ステージコーチ・フェスティバルは2020年4月に開催予定だったが、コロナ禍を受けて、10月へと開催延期が発表されていた。2020年のコーチェラにはフランク・オーシャンやトラヴィス・スコット、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがヘッドライナーとして参加することが告知されていたほか、日本からは初音ミクやきゃりーぱみゅぱみゅ、韓国からBIGBANGが登場予定だった。
両フェスティバルの中止は、会場である米カリフォルニア州リバーサイドの保健当局による指示を受けてのもの。キャメロン・カイザー博士は、新型コロナウイルスの感染が秋に再び広がる可能性があることを前提として、世界各国からアーティストや観客の来場を予定し、大規模な観客動員を見込んでいるイベントの性質上、現状での開催は困難との見解を示した。米Los Angeles Timesには、「多くの人々に影響が生じる以上、容易な決断ではありませんが、私の最優先はコミュニティの安全です」とのコメントが掲載されている。
カイザー博士によると、コーチェラの次回開催は「最速で2021年」。Vatietyによると、主催者であるGoldenvoiceは出演予定だったアーティストへの通知を進めているとのこと。同社は早くから10月の開催が不可能であることを認識しており、2021年春に観客数を絞って開催するか、2021年10月に従来通りのスケールで開催するかを検討しているという。
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Source: Los Angeles Times, Variety, Deadline