米音楽フェス「コーチェラ 2020」10月に開催延期 ─ 主催者が公式発表、新型コロナウイルスの影響で

アメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」と、同フェスの主催者「Goldenvoice」によるカントリーミュージックの祭典「ステージコーチ・フェスティバル」が、当初予定されていた2020年4月から、2020年10月に延期されることが公式に発表された。
当初、コーチェラ・フェスティバルは4月10(金)〜12日(日)、4月17日(金)〜19日(日)に開催される予定だった。今回新たに発表された日程は10月9日(金)〜11日(日)、10月16日(金)〜18日(日)。ステージコーチ・フェスティバルは10月23日(金)〜25日(日)に延期される。新型コロナウイルスの感染拡大により、来場者および従業員の安全面や健康面を考慮した結果とのこと。チケット購入者への払い戻し対応については、3月13日(金・米国時間)にアナウンスされるとのことだ。
このたびの開催延期について、Goldenvoiceは以下の声明を発表している。
「リバーサイド郡と地元の保健当局の指示のもと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を懸念して、コーチェラとステージコーチの開催を残念ながら延期することを決定しました。世界的に不安定な状況の中、私たちは来場者、スタッフ、コミュニティの安全と健康を、非常に深刻に受け止めてしています。公衆衛生局が発表したガイドラインとプロトコルに従うことをすべての人にお勧めします。」
— Coachella (@coachella) March 10, 2020
延期された日程に、現在発表されているアーティスト陣がこのまま出演することが可能なのかは不明だが、過去24時間以内には、各エージェントに延期の通知がなされたとのことだ。世界最大級の規模を誇るコーチェラの日程を変更することの影響は計り知れず、何百人ものアーティストや従業員などに多大な影響が及ぶことだろう。今後、春以降にツアーを予定しているアーティストも多いため、ラインナップにどのような影響が出るのかは続報が待たれるところだ。
なお2020年のコーチェラは、フランク・オーシャン、トラヴィス・スコット、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがヘッドライナーとして参加することで注目を集めていたほか、日本からは初音ミクやきゃりーぱみゅぱみゅ、韓国からはメンバーの除隊後初となる、BIGBANGの復帰ステージが行われる予定だった。
新型コロナウイルスの影響により、米国では2020年3月に開催予定だったSXSWをはじめ、マイアミのWinter Music Conference 2020とUltra Music Festival Miami 2020など大規模イベントの中止が続々と決定。今後、さらなる影響が生じる可能性もある。
Sources: Variety, Deadline, Coachella