『コール・オブ・デューティ』映画版、製作保留となっていた ─ 『ジョーカー』脚本家が登板、シナリオは完成済み

世界的人気を誇るFPSゲーム『コール・オブ・デューティ(Call Of Duty)』シリーズの映画化企画が、ゲームの開発・販売を手がける米Activisionによって製作保留となっていることがわかった。脚本・監督に就任している『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』(2018)のステファノ・ソッリマが明らかにした。
このたびステファノは、伊Badtasteの取材にて、『コール・オブ・デューティ』の映画化企画について「Activisionにとって(現状)高い優先順位にない」と明言。「今でも(企画は)存在しますが、アメリカではしょっちゅういろんなことが起こっていますから。保留状態で、今は様子見というところです」と述べた。
『コール・オブ・デューティ』の映画化企画は2015年に始動し、Activionは自社の映画部門Activision Blizzard Studiosを通じて開発にあたっていた。プロデューサーは『パルプ・フィクション』(1994)や『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)などのステイシー・シェアが務め、ゲームを基にした「マーベル風の大作映画」としてユニバース構想が立てられていたのである。2019年には1作目の撮影が行われると報じられ、2018年秋には続編企画が早くも始動していたが、その後の情報が届くことはなかったのだ。
また、ステファノは映画版『コール・オブ・デューティ』の脚本に『ジョーカー』(2019)のスコット・シルバーが参加していたことも明かしている。ステファノとスコットは脚本を書き終えていたというから、企画が再度前進するかどうかはActivionにかかっているということだろう。なお、当初の脚本家として就任していたのは『スノーデン』(2016)のキーラン・フィッツジェラルド。ステファノ&スコットの脚本に、キーランのシナリオがどの程度使用されたのかはわからない。ひとまず、今はじっと朗報を祈ろう。
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