キーラ・ナイトレイ主演『コレット』公開決定 ─ 時代を先駆けた女流ベストセラー作家、激動の半生を描く

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『はじまりのうた』(2013)、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)などで知られるキーラ・ナイトレイの主演最新作『Colette(邦題)』が、邦題『コレット』として2019年5月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国の映画館で公開される。
フランス文学界で最も知られ、時代を作り上げたアーティストとして現在も人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。片田舎に生まれ育った自由奔放な少女コレットは、いかにしてココ・シャネルに愛され、オードリー・ヘプバーンを見出したフランス屈指のベストセラー作家となったのか。彼女が“本当の自分”を見つけるまでの波乱と情熱に満ちた半生が、実力確かなキャストとスタッフによって描かれる。
魅力溢れる主人公コレットを、19歳から34歳まで体当たりで演じきったのは、イギリスが誇る人気女優キーラ・ナイトレイ。かねてよりコレットに想像力を掻き立てられてきたという、『アリスのままで』(2014)のウォッシュ・ ウェストモアランドが監督を務める。なお本作は監督にとって、公私ともにパートナーだった故リチャード・グラッツァーと16年以上にわたり脚本を執筆してきたほど思い入れの強い作品なのだという。
コレットは自著作品を舞台化する際、無名だったオードリー・ヘプバーンを主役に抜擢して一躍スターへと押し上げた立役者。ファッションデザイナーのココ・シャネルや、詩人ジャン・コクトーら多くの芸術家に愛された唯一無二の存在として知られている。男性優位の時代にあっても慣習やジェンダーにとらわれず力強く生きた彼女は、昨今の#MeToo運動をはじめ、女性の自立や自由が叫ばれる現代において、その先駆け的存在ともいえる。あらゆる分野で才能を開花させたコレットの姿に心を揺さぶられる本作は、時代が移り変わる今だからこそ観るべき一本となっている。
『コレット』
フランスの田舎町で生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、それまでとは別世界のパリへと移り住む。“ベル・エポック”、真っ只中の活気にあふれていた1890年代のパリで、コレットは夫とともに芸術家たちの集うサロンにて享楽の世界に浸っていた。そんな中、コレットの才能にいち早く気が付いたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に小説を書かせることにする。コレットが執筆した「クロディーヌ」シリーズは、社会現象を巻き起こすほどの一大ブームとなった。いつしか、コレットとウィリーは、世間もうらやむようなセレブ夫婦として注目されていく。
しかしコレットは、自分が作者であることを世間に認められない葛藤と、夫による度重なる浮気と抑圧に苦しめられることとなる。激動の時代に流されることなく、心の声に従って愛と自由を手にしたひとりの女性。ありのままの自分でいるため、あらゆる困難と闘いながら、最後まで自分自身に正直であり続けようとする意志が揺らぐことはなかった。自らの力で切り開いた道の先に、コレットが見つけた“希望”とは……。

映画『コレット』は、2019年5月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。
『コレット』公式サイト:https://colette-movie.jp/