『クリード 炎の宿敵』主人公の修行シーン、「ドラゴンボールZ」セルゲーム時の悟飯に影響受けていた

『ロッキー』シリーズといえば、主人公ロッキーが激しい修行に打ち込むシーンがお馴染みだ。新章『クリード』シリーズでもこの伝統は受け継がれ、『クリード 炎の宿敵』で主人公アドニス・クリードはカリフォルニア州デスバレーの過酷な砂漠で燃えるような太陽を背に滝汗を流す。父の仇を討つため、絶対に負けられない対戦相手を倒すために「地獄」の修行に耐えるシーンは、『クリード 炎の宿敵』でもハイライトのひとつであり、観客の闘志にまで火をつける。
実はこのシーンで、アドニス役のマイケル・B・ジョーダンは「ドラゴンボールZ」を意識していたのだという。
「僕(アドニス)が転んで立ち上がるようなトレーニングのシーンが『クリード 炎の宿敵』にありますが」と語るマイケル。米BuzzFeedのインタビューで、「あのシーンは、伝説の悟空、悟飯みたいでしたね」と、Z戦士の名を挙げ始めたのだ。オラ、ワクワクすっぞ!
「悟飯がセルと戦っている時、片腕が死んだ場面みたい。僕はアニメからやる気をもらっていましたね。」
セル戦 悟飯の闘志
「ドラゴンボールZ」では、人造人間セルが人類に「セルゲーム」を仕掛ける。これは、挑戦者と一人ずつ戦い、誰もセルに勝てなかった場合は地球を滅亡させるというもの。まず悟空が戦いを挑むが、激闘の末「まいった」と降参。続く挑戦者に、悟空は息子である悟飯を指名する。
激戦を極めたセル戦で、悟飯はベジータをかばって左腕を負傷する。悟飯は、片手だけで放つかめはめ波でセルと気力の打ち合い劇を展開することとなる。ジリジリと押される悟飯だが、その背にはあの世の悟空の姿が。「おめぇの潜在パワーはまだまだ引き出せるはずだ!」「マジになってパワーを全開にすれば絶対セルに勝てる!」「踏ん張れ悟飯!」父の言葉を受けた悟飯は、ベジータの援護射撃も借りてついにセルに打ち勝つのだった。
『クリード 炎の宿敵』でマイケル・B・ジョーダンは、この悟飯の闘志に力を借りていたのだという。悟飯が父悟空の意志と共に戦ったように、『炎の宿敵』アドニスは彼にとって父代わりのロッキーの意志を受け継いで手強い敵に挑んだのだ。
ちなみにマイケル・B・ジョーダンは無類のアニメ好きとしても知られる。『ブラックパンサー』(2018)で演じたヴィランのキルモンガーがベジータに似ていると話題になった頃は、キルモンガーはベジータを参考にしたのかとの質問に「かもね」「分からないけど」とも答えている。
First of All I’m 6ft and they live with ME, put some respeck on my name. LOL…aaaand goku & naruto are real ones 🙌🏾 lol https://t.co/QspyHD2zwH
— Michael B. Jordan (@michaelb4jordan) February 23, 2018
また、過去には「悟空とナルトは本物の男だ」とツイートしたことも話題を呼んでいた。この度のインタビューによれば、お気に入りのガンダムは『新機動戦記ガンダムW』で、好きな漫画の悪役は『BLEACH』の破面・No.4(アランカル・クアトロ)。「悟空とベジータ、本当はどっちが強い?」と尋ねられると、「悟空」と即答。ベジータの物語もドラマチックだが、悟空は絶対に諦めないところが強さの秘訣だと考えているようだ。
映画『クリード 炎の宿敵』は大ヒット公開中。ぜってぇ観てくれよな!
『クリード 炎の宿敵』公式サイト:http://www.creedmovie.jp
Source:BuzzFeed