「ザ・クラウン」シーズン4、英政府が反応「フィクションであることを最初に明示すべき」─ チャールズ皇太子とカミラ夫人への悪口殺到を受けて

Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」(2016-)シーズン4が、2020年11月15日に配信開始された。英国女王のエリザベス2世の知られざる素顔と治世を描く作品として根強い人気を誇る本作だが、中には本作の物語が歴史的事実であると勘違いする視聴者もいるようで、実際の英国王室に悪影響を及ぼしているのだという。
「ザ・クラウン」シーズン4では、チャールズ王子の最初の妃となったダイアナ・スペンサーとの結婚生活が描かれる。このシーズンでは、チャールズ王子と当時不倫関係にあり、二人の結婚生活を崩壊させた張本人とも言われているカミラ夫人が登場しているのだ。
配信開始後、現在は夫婦関係にあるチャールズ皇太子とカミラ夫人の公式Twitterに対して、ドラマの全てを事実と鵜呑みにした一部の過激な視聴者から、根拠のない悪口が大量に寄せられるようになったのだという。現在は、メッセージを送ることが出来ないように設定変更されている。
この事態を受けて、英国の文化大臣を務めるオリバー・ダウデン氏は、英The Daily Mailにて「これは美しく製作されたフィクション」と称えながらも、「Netflix側は、フィクションであることを最初に明示すべきです」と語っている。「この時代を生きていない視聴者が、物語を事実と勘違いしてしまう恐れがあるので」。
Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」独占配信中。
Source: The Daily Mail , Insider