ディズニーの21世紀フォックス社買収、米時間12月14日に正式発表か ─ 買収額およそ8兆円

米ウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックス社の事業買収について、アメリカ現地時間の2017年12月14日木曜日に正式なアナウンスがされるとの見立てが報じられた。アメリカの大手ニュース専門放送局CNBCが伝えている。
一連の報道が始まったのは、2017年11月6日(現地時間)。一時は両者の交渉が中断されたと伝えられていたが、その後再開された交渉が急ピッチで進行し、CNBCは以前にも12月第3週の公式アナウンスの可能性を報じていた。
21世紀フォックス社の事業買収をめぐっては、ディズニーの他に米携帯事業者のベライゾン、ソニー・ピクチャーズ エンターテインメントや大手ケーブルテレビ会社のコムキャストも名乗りを上げていたが、競争を制したのはディズニーだった。同月11日にはVarieryが「弊社は決定的な段階に至らなかった」とするコムキャストの声明文を伝えている。同記事でアナリストが分析したところによると、この度の事業売却は全額株式交換によるもので、企業価値として700億〜740億ドル(日本円にしておよそ7.9兆〜8.3兆円)の値が付けられるという。(1ドル113円換算)
21世紀フォックスはニュース部門とスポーツ部門を維持する一方で、「レギオン」「アメリカン・ホラー・ストーリー」「ファーゴ」などのオリジナル番組を有する有料テレビ局のFX、ナショナル・ジオグラフィック、および同社が有するHulu社の株式がディズニーの手元に渡ることになる。
この度の事業買収により、これまで21世紀フォックス社が権利を保持していた『X-MEN』や『ファンタスティック・フォー』シリーズのキャラクターたちによる、ディズニー/マーベルが展開する『アベンジャーズ』などマーベル・シネマティック・ユニバースへの合流の夢がいよいよ実現可能となる。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は『X-MEN』ユニバースの合流に意欲的であるとの報道もある。
12月14日木曜日の買収発表予定を報じたCNBCのキャスターは、「ディズニーはその翌日に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開日も控えている。かなり忙しい日になりそうだ」と苦笑いを浮かべた。
Source:https://www.cnbc.com/2017/12/12/fox-disney-on-glide-path-for-thursday-deal-announcement-sources.html