「デアデビル:ボーン・アゲイン」はシーズン4なのかどうなのか問題、旧シリーズのショウランナー「僕はシーズン4と呼ぶから」

Netflix版「デアデビル」(2015‐2018)はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にて「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」として復活を遂げるが、両シリーズの関連性や新作の位置づけは今ひとつハッキリしていない。
主人公デアデビル/マット・マードック役で復帰するチャーリー・コックスはMCU版について、「Netflix版のシーズン4ではありません。全く新しいものです」とコメントしていたが、Netflix版でショーランナーを務めたエリック・オレソンは異なる見解のようで、米Screen Rantに次のように語っている。
「彼らを応援していますよ。ここで教えられる内部情報は何もありませんが、マーベル・ファミリーのつてによる友人の話で、番組が復活することは分かっていました。とはいえ、彼らが何を計画しているのかは本当に知りません。僕たちのシーズンで、(コミックの)『Daredevil: Born Again』の一部を使用したし、僕は(MCU版を)シーズン4と呼んでいます。だけど彼らはそうではないと主張しようとしているから、彼らが呼びたいように合わせるつもりです。」
コミックの『Daredevil: Born Again』は、デアデビルとキングピンの全面対決が中心にフィーチャーされており、Netflix版ではその内容が脚色されている。しかし、コミックと同名タイトルとなるMCU版の全容は明かされていない。またオレソンは、ダークでリアリティ迫るトーンで描かれたNetflix版に対して、どんなバージョンをMCU版に期待しているかについても語った。
「僕たちはダークな場所へ行くことが出来ましたが、ディズニープラス版がどんな作品になるかは分かりませんね。でも、そのうち分かるでしょう。コミックでもあのキャラクターには様々なバージョンがあるので、“もっと(スーツが)黄色くなるのだろうか?それとも、もっと……?”という感じで未知数ですね。彼らの幸運を祈っていますし、視聴するのが楽しみです。」
なお、コックスはMCU版のトーンについて、「ダークにはなるけど、“グロい”まではいかないかない」と発言し、デアデビルのオリジンストーリーを語り直す可能性も示唆。「法廷ミステリー調の作品になり、弁護士マット・マードックを掘り下げる」とも語っていた。
Netflix版からはコックスのほか、キングピン/ウィルソン・フィスク役でヴィンセント・ドノフリオ、パニッシャー/フランク・キャッスル役でジョン・バーンサルが続投。一方で、キングピンの妻ヴァネッサ・フィスク役は、『マン・オブ・スティール』(2013)のアイェレット・ゾラーから、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などのサンドリーヌ・ホルトにリキャストされ、Netflix版で主要キャラクターだったフランク・“フォギー”・ネルソン役のエルデン・ヘンソン、カレン・ペイジ役のデボラ・アン・ウォールは続投しないとも伝えられている。
Netflix版の要素がどこまでMCU版に継承されるかは、2024年にディズニープラスで「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」が配信されるまで、完全な答えは出ないと思っておいた方が良さそうだ。
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Source:Screen Rant