マーベル、「デアデビル」「ルーク・ケイジ」など再開の可能性否定せず ─ 製作終了はNetflixの判断、理由は「言えない」

2018年秋に相次いで製作終了が伝えられた、Netflixドラマ「Marvel デアデビル」(2015-2018)「Marvel ルーク・ケイジ」(2016-2018)「Marvel アイアン・フィスト」(2017-2018)について、マーベル側は製作再開の可能性を否定していない。
Netflixとともにシリーズの製作にあたったマーベル・テレビジョンのジェフ・ローブ氏は、米Deciderのインタビューにて、「(各シリーズが)復活することになっても驚きませんね」との考えを明かした。
「(復活は)ショーランナーがどうなるのか、(これまでの)出演者が出られるのか、そういった部分にかかっています。私たちの番組は、視聴率が悪くて打ち切りになったとか、そういうものではありませんから。」
では、なぜファンの間で愛された作品が物語の道半ばで製作を終えることになってしまったのだろうか。これについてジェフ氏は、「番組が終わるのにはいろんな理由がありますし、多くの場合、私にその話をする自由はありません」とコメントしている。それから「誰もそこを気にかけるべきではないと思います」とも。
製作終了は「Netflixの決定」
2019年2月上旬、マーベル・テレビジョンは、米FX局と製作している「X-MEN」のドラマシリーズ「レギオン」(2017-)をシーズン3で終了することを発表している。しかし、こちらの終了決定は「デアデビル」などNetflixドラマのケースとは大きく異なるという。なぜなら「レギオン」の場合、ショーランナーのノア・ホーリーから「物語を終わらせたい」との意思表示があり、マーベル側がその提案を受け入れたという経緯だからだ。ジェフ氏は「デアデビル」などの終了について、「Netflixの下した決定であり、私たちは何も言いませんでした」と明かしている。
デアデビル、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストは、それぞれドラマの製作こそ終了したものの、キャラクター自体は今後もなんらかの形で再登場する可能性が示唆されている。しかし報道によれば、マーベルとNetflixの契約上、キャラクターは今後2年間にわたって別の作品には登場できないとのこと。特に「デアデビル」はファンによる署名活動も活発に行われているが、こうした現実的な問題が両社間でどう協議されたのかは不明だ。
また、仮にめでたくシリーズが再開されるにせよ、その際にはNetflixに代わってシリーズを引き受けるテレビ局やプラットフォームが必要となる。ちなみにこれについては、「マーベル ランナウェイズ」(2017-)を製作する米Huluが、同じくあらゆる可能性をキープしたコメントを口にしたばかり。コンテンツ責任者のクレイグ・アーウィッチ氏は、米The Wrapの取材にてこう話したのだ。
「われわれはマーベルの多くのタイトルに興味を持っています。(「デアデビル」などの復活については)いつ準備が整うのか、そして一番大切なことですが、誰が作品を手がけるのかということにかかっていますね。」
この発言は、ジェフ氏の「ショーランナーがどうなるのか、出演者が出られるのか」というコメントにもきちんと対応している。もちろん未来のことは誰にもわからないわけだが、これはちょっとだけ前向きに捉えてもいいのかも…?