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デイヴ・バウティスタ、ガン監督解雇問題に再び強い意思示す ― 「ガン監督がいない作品は僕が契約した映画じゃない」

デイヴ・バウティスタ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28662922195/

2018年7月、過去の不適切な発言によって、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』からジェームズ・ガン監督が解雇された件について、ドラックス役のデイヴ・バウティスタが再び強い意思を示している。

これまでバウティスタは、ガン監督の解雇が報じられて以降、すぐに「言いたいことは沢山ある」「彼は間違いを犯したのかもしれない。でも、誰だって間違いは犯すじゃないか。彼に起こったこと、僕は全くもって受け入れられない」との意見を表明。その後もディズニーによる突然の解雇劇に納得できない姿勢を数々のツイートによって示してきた

今回、一人のファンから「もしディズニーがガン監督を『Vol.3』に復帰させない場合、なにか計画はあるんですか?」と尋ねられたバウティスタは、Twitterにて再び強い意思を明かしている。

「(もし復帰しなくても)法的に義務付けられたことはやるでしょう。でもジェームズ・ガンのいない『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は僕が契約した作品じゃない。ジェームズ・ガンのいない『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』じゃないんです。それから、ファシストやサイバーナチスの組織的中傷に力を与えた人間のために働くのは吐き気がするほどイヤだ。これが僕の思っていることです。」

バウティスタをはじめとした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの出演者9名は、2018年7月30日(米国時間)、ガン監督への支持を表明する公開状を発表。その文面にガン監督の復職を直接求める言葉は含まれていなかったが、多くの出演者が個人的に監督の復帰を望んでいた。なかでもバウティスタは「#IStandWithJamesGunn(ジェームズ・ガンを支持します) #RehireJamesGunn(ジェームズ・ガンの再雇用を)」とのハッシュタグで、特に積極的な姿勢を示していたのである。

ガン監督の解雇以降、米国メディアでは「再雇用はありうる」「ディズニーは再雇用を検討していない」など、“匿名のディズニー関係者”による情報がいくつも入り乱れている。裏を返せばそれほど内部にも動揺が広がっているのかもしれないが、出演者による公開状の発表ののち、目立った動きはみられていない状況だ。

なお『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)でエゴ役を演じたカート・ラッセルは、米Varietyの取材に対して「(監督の解雇は)悲しいことです。しかしこのことも現在の社会における出来事の一部なので、理解はしています。けれども私たちは、間違ってしまった人々に対して少々過敏になりすぎているように思いますね」とコメント。監督を擁護することはなくとも、その後の対応については冷静な視線を向けている。

Sources: Dave Bautista, Variety(1, 2, 3
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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