「DEADLY CLASS」「Happy!」米テレビ局が放送終了を決定 ─ 製作チーム、新放送局でのシリーズ継続を模索

米国の人気コミックを原作とするテレビドラマ「DEADLY CLASS」(2019-)と「Happy!」(2017-)が、製作・放送を担当する米Syfy局にて放送打ち切りとなったことがわかった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。
リック・リメンダー&ウェス・クレイグによる同名グラフィックノベルを原作とする「DEADLY CLASS」は、1980年代後半を舞台に、少年マーカスが暗殺者の養成学校「キングス・ドミニオン」に入学する“青春サバイバルドラマ”。日本では「ひかりTV」および「dTVチャンネル®」内「ひかりTVチャンネル+」にて提供・配信されている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)監督のアンソニー&ジョー・ルッソが製作総指揮を担当した話題作だが、米Syfyはシーズン1をもって放送終了を決定した。
また、グラント・モリソン&ダリック・ロバートソンの同名コミックを原作とする「Happy!」は、元刑事の暗殺者ニックが、目の前に「ハッピー」という名の青いユニコーンが現れたことによって、その運命を劇的に変化させていく物語。日本ではNetflixオリジナルシリーズとして配信されており(配信ページはこちら)、米Syfyではシーズン2をもっての放送終了となる。
報道によれば、「DEADLY CLASS」を製作する米ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンと、同じく「Happy!」を手がける米Universal Content Productionsは、Syfyに代わる新たな放送局や配信サービスを探しているとのこと。あくまで現時点では「Syfyでの放送終了」と受け止めるべきで、しばらく期間が開く可能性はあるものの、新シーズンが製作される見込みは残されている。
なお近年、一度は製作が終了したドラマシリーズについて、ファンの声が製作継続につながったケースも少なくない。たとえば、DCコミックス原作ドラマ「LUCIFER/ルシファー」(2016-)の場合、シーズン3で放送終了となったものの、ファンの要望に後押しされてNetflixでの継続が決まったのだ。
今回の報道にともなって、「DEADLY CLASS」の原作者であり、脚本・製作総指揮を務めるリック・リメンダーは、Twitterにてコメントを発表している。
It is true. But we’re not done yet. If you loved the show make some noise this week as we work on a new network. Thanks to everyone who loved the show and supported us. https://t.co/AeJBhsiflf
— Rick Remender (@Remender) 2019年6月5日
「(放送終了は)事実です。しかし、まだ終わっていません。もしも番組を愛してくださるのなら、私たちが新たなネットワークを探すのと同じように、今週、声を上げてください。番組を愛し、私たちを支えてくださったみなさんに感謝します。」
すでにTwitterなどSNSでは、「#SaveDeadlyClass」「#SaveHappy」というハッシュタグを添えて、製作の継続、番組の買い取りを他のネットワークに求める声が多数上がっている。まだまだ始まったばかりの両シリーズを継続できるかどうか、いまやファンの有している力は非常に大きいのだ。