【怖い】映画『デッドプール』の俺ちゃんスーツ、ボツになったリアル路線のコンセプトアートが公開される
映画『デッドプール』でライアン・レイノルズが着用していた“俺ちゃん”スーツ。このたび、そのコンセプトアートのボツ案が公開された。
これはまだ『デッドプール』をティム・ミラー監督が撮ると正式に決まっていなかった頃、20世紀フォックスに『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のジェフ・ワドロウ監督が自身のプランをプレゼンするために持ち込んだものだ。
怖い
ボツになったコンセプトアートを手がけたのは、『バットマン vs スーパーマン』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどにコンセプト・アーティストとして参加したケルトン・クラム氏。一目でわかるようにデッドプールの特徴である愛嬌がない……どころか、はっきり言って怖い。
このスーツ案について、クラム氏は「完全に新しい方向性でスーツを作りたいと思ったんだ」と述べている。ウェイド・ウィルソンがバイクのギアで作った“間に合わせのスーツ”であること、変化を重ねてスーツがコミックのビジュアルに近づいていくことが重視されたようだ。
ワドロウ監督は映画版『デッドプール』をよりリアルなアプローチで作りたいと考えていたという。そのためにスーツの特徴である白い目は避けられ、中に人間の目が覗くデザインになったということだ。
ヴィランとしてランダムが登場予定だった?
またクラム氏によるコンセプトアートにはランダムの姿もある。ランダムはコミックではヴィラン・チーム「アコライツ」の一員だが、ワドロウ監督の構想では同じくヴィラン・チーム「マラウダーズ」のメンバーとして登場していたという。

もっともクラム氏は、ワドロウ監督のプランでランダムがメイン・ヴィランとなったかどうかは「わからない」とコメントしている。ランダムは腕から武器を出す能力の持ち主で、クラム氏はランダムを巨大化させたいと考えていたようだ。
ちなみにお気づきの方もいらっしゃると思うが、コンセプトアートでランダムに扮しているのはプロレスラーのストーン・コールド・スティーブ・オースチン。あまりにキマりすぎているので、今からでも続編への登場を熱望したい。
source:http://comicbook.com/2016/07/12/exclusive-pitch-art-from-an-unmade-deadpool-movie/