『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』音楽チームの傑作ミュージカル、映画化企画が進行中

映画『ラ・ラ・ランド』（2016）で劇中曲の作詞、『グレイテスト・ショーマン』（2017）で作詞・作曲を担当した音楽家コンビ、ベンジ・パセック＆ジャスティン・ポールによるブロードウェイの傑作ミュージカル『Dear Evan Hansen（原題）』が映画化されることがわかった。米Deadlineなどが報じている。

『Dear Evan Hansen』は2015年にワシントンD.C.にて初演され、2016年にブロードウェイへと進出した。母子家庭で育った高校生エヴァン・ハンセンは、自殺した同級生コナーが「エヴァン・ハンセンへ（Dear Evan Hansen）」と記した遺書を残したことをきっかけに、コナーの家族に対して“自分はコナーの親友だった”という嘘をつく。コナーの両親はエヴァンをかわいがり、コナーの妹ゾーイとの関係も深まっていくが……。SNS時代の“つながり”がはらむ不安をテーマとした本作は、2017年の第71回トニー賞で5部門を受賞した。

報道によると、映画版『Dear Evan Hansen』の監督として契約交渉に入っているのは、『ウォールフラワー』（2012）や『ワンダー 君は太陽』（2017）のスティーブン・チョボスキー。また米Varietyによれば、ミュージカルの初演およびブロードウェイ公演（2016年）に主演してトニー賞に輝いたベン・プラットが出演交渉の初期段階にあるという。舞台の戯曲を執筆したスティーブン・レベンソンが映画版の脚本を担当し、パセック＆ポールとともにエグゼクティブ・プロデューサーを務める。

『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』でアカデミー賞にノミネートされ、一躍その名を知られたベンジ・パセック＆ジャスティン・ポールは、ディズニーの実写版映画『アラジン（邦題未定、原題：Aladdin）』で新曲の作詞を担当するなど、映画界でますます注目度を高めている。『ラ・ラ・ランド』以前に二人が手がけ、常に注目されてきた本作の映画化は、映画ファン・舞台ファンの両方にとって見逃せない企画といえるだろう。

映画『Dear Evan Hansen（原題）』の撮影・公開時期は未定。『グレイテスト・ショーマン』Blu-ray＆DVDは発売中だ。

Sources: Deadline, Variety