傑作ミュージカル『Dear Evan Hansen』映画版、主演ベン・プラットが出演を危惧「やるなら今しかない」

傑作ブロードウェイ・ミュージカル『Dear Evan Hansen(原題)』映画版にて、舞台版からの続投で主演を務めるとされるベン・プラットは、とある理由から再演に危機感を抱いているようだ。
プラットが演じるのは、母子家庭で育った友達ゼロの高校生エヴァン・ハンセン。映画版の製作は撮影開始を目前に、新型コロナウイルスの影響で中断が続いている。こうした中、米人気コメディアン、ジミー・ファロンから「本当にこの映画に出るんですか?」と訊かれたプラットは「この異常な新型コロナの影響で、何が起きてもおかしくない状況です」と現状を説明した。
「間違いなく、僕たちは集まって(企画を)実現しようとしています。ユニバーサル(・ピクチャーズ)も映画を作りたがっていますし。“安全にできるか?”とか“時間内に上手くまとめられるか?”とかを考えたら、現時点で可能性は五分五分ですね。僕たちの何人かは少し年も取ってきましたから。やるなら今しかないですね。」
かく言うプラットは、現在26歳。プラットは米Deadlineでも「役相応の若さを僕が保てる内に実現できるかが問題ですね」と話しており、プラット主演での映画版実現は“何が起きてもおかしくない”今後の状況次第ということになりそうだ。ちなみにプラットは、2019年公開のドラマシリーズ「ザ・ポリティシャン」シーズン1で高校生役を堂々と演じ切っている。まだいけるはず…。
『Dear Evan Hansen』は、主人公エヴァンが、自分宛てに書いた手紙が自殺した同級生コナーのポケットから発見されたことをきっかけに、遺族に対して“自分はコナーの親友だった”と嘘をつき、孤独だった生活を一変させていく物語。SNS時代の“つながり”がはらむ不安をテーマとした舞台版は、2017年の第71回トニー賞で5部門を受賞、2018年には米ユニバーサル・ピクチャーズにて映画版の製作が発表された。
主演プラットのほか、映画版の出演者にはコナーの妹ゾーイ役で『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2020年8月21日公開)の女優ケイトリン・ディーヴァーが契約交渉中。監督は『ウォールフラワー』(2012)『ワンダー 君は太陽』(2017)のスティーヴン・チョボスキーが、脚本は舞台の戯曲を執筆したスティーブン・レベンソンが務める。ちなみに、7月2日に発表された米The Hollywood Reporterのレポートによれば、撮影は米ジョージア州で数ヶ月以内にも開始が見込まれているという。
Source: The Tonight Show Starring Jimmy Fallon, Deadline, THR