ジョニー・デップ、映画復帰作のファーストルックが米公開 ─ 裁判後初出演、フランス国王ルイ15世を演じる

ジョニー・デップの映画復帰作『ジャンヌ・デュ・バリー(原題:Jeanne du Barry)』より、デップ演じるルイ15世のファーストルックが米Deadlineにて公開された。
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本作は59年間にわたりフランス国王に在位したルイ15世の最後の公妾、“デュ・バリー夫人”ことジャンヌ・デュ・バリーの人生から着想を得た全編フランス語の歴史恋愛映画。労働者階級の貧しい家に生まれたジャンヌは、文化と享楽を求め、自分の知性と魅力を利用して社会の階層をひとつずつ登っていく。ルイ15世は高級娼婦となったジャンヌを愛し、彼女が娼婦であるとは知らぬまま、自分が生きることへの望みを取り戻していくのだった。二人は盲目的に愛し合い、ジャンヌは礼儀やマナーをかなぐり捨ててヴェルサイユに赴くが、宮廷は彼女の存在を歓迎せず……。
監督・脚本のほか、主人公のジャンヌ・デュ・バリー役を兼任したのは、『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(2015)『パリ警視庁 未成年保護特別部隊』(2011)で知られる俳優・映画監督のマイウェン。前作『DNA(原題)』(2020)がカンヌ国際映画祭の公式セレクションに選出されたほか、『モン・ロワ』では主演のエマニュエル・ベルコがカンヌの主演女優賞を獲得。『パリ警視庁』は同じくカンヌの審査員賞に輝いた。
元妻のアンバー・ハードに対するドメスティック・バイオレンス疑惑があったデップにとって、本作は2022年6月にハードを相手取った名誉毀損裁判で勝訴して以来の映画復帰作。疑惑の影響もあって作品の公開順は前後したが、出演作としては『MINAMATA─ミナマタ─』(2020、日2021)以来となった。撮影は2022年7月下旬から、ヴェルサイユ宮殿をはじめとするパリの名所などで約3ヶ月間にわたって実施。
デップ&マイウェンのタッグに加え、共演にはフランス映画界の豪華キャストが結集。『セラヴィ!』(2017)『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(2019)のバンジャマン・ラヴェルネ、『ロスト・イン・パリ』(2016)のピエール・リシャール、『わたしはロランス』(2012)のメルヴィル・プポー、『カミーユ、恋はふたたび』(2012)のノエミ・ルヴォウスキー、『海辺のポーリーヌ』(1983)『冬時間のパリ』(2019)のパスカル・グレゴリー、『私は確信する』(2018)のインディア・エールが名を連ねた。
共同脚本は『わがままなヴァカンス』(2019)のテディ・ルッシ=モデステ、音楽は『恋におちたシェイクスピア』(1998)でアカデミー賞に輝いたスティーヴン・ウォーベック。製作は『ゴールデン・リバー』(2018)などのパスカル・コシュトゥー&グレゴワール・ソルラが務めている。
Source: Deadline