『ドクター・ストレンジ』監督、R指定ホラー映画を準備中 ─ ジョー・ヒルの小説を映画化、脚本作業は始動済み

『ドクター・ストレンジ』(2016)でマーベル・シネマティック・ユニバースに新たな風を送った気鋭監督スコット・デリクソンが、自身のルーツであるホラー映画への復帰を計画していることがわかった。
このたびデリクソン監督は、Twitterにて「時々、またR指定ホラーに戻ってくるのかと聞かれることがあります。答えはもちろん“イエス”です」と記した。「『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』が終わったら、すでにC・ロバート・カーギルと執筆しているホラー映画に直行します」。
I’m often asked if I’ll ever return to R-rated horror. The answer is a resounding YES.
After Doctor Strange: In the Mutiverse of Madness, I’ll go straight into a horror film I’ve already written with @Massawyrm.
— N O S ⋊ Ɔ I ᴚ ᴚ Ǝ ᗡ ⊥ ⊥ O Ɔ S (@scottderrickson) December 10, 2019
もともとデリクソン監督は『ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ』(2000)で長編映画デビューを果たし、実話を基にホラーと法廷劇を融合させた『エミリー・ローズ』(2005)のほか、『フッテージ』(2012)『NY心霊捜査官』(2014)を手がけてきた。新たなホラー映画の脚本をともに執筆しているというC・ロバート・カーギルとは、『フッテージ』と続編『フッテージ デス・スパイラル』(2015、共同脚本)、そして『ドクター・ストレンジ』でタッグを組んでいる。
また今回の発言を受けて、カーギルも「スコット・デリクソンとしばらく秘密の話をしています。だけどすごく楽しみ、製作が待ちきれません」とコメント。2人の新企画が、スティーヴン・キングの息子としても知られる、ホラー作家ジョー・ヒルの小説を原作とする作品であることを明かした。「そのほかはまだお話しできません」。
Man, thanks for all the love, you guys. @scottderrickson and I have been sitting on this secret for a while, but we’re super excited about it. Can’t wait to make it.
Might as well also tell you that it’s an adaptation of a @joe_hill joint. Everything else we gotta keep quiet ATM
— C. Robert Cargill (@Massawyrm) December 10, 2019
なおデリクソン監督は、前述の通り、2021年5月に米国公開となる『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』を準備中。同作は「MCU初の怖い映画」になるといい、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も「PG-13指定です」と宣言している。ホラーの世界でノウハウを培ってきたデリクソン監督が、本格ホラーへの復帰に先がけて、その手腕をふるってくれるにちがいない。
Source: Scott Derrickson, C. Robert Cargill