『魔法にかけられて』続編、テーマは「中年の危機」か ─ 実現までに14年かかった理由、ロバート役俳優が明かす

ディズニー映画『魔法にかけられて』(2007)の続編『Disenchanted(原題)』は、なぜ実現までにこれほどの時間を要したのだろうか? 実に14年越しの続編が作られるまでの紆余曲折の一部を、ロバート・フィリップ役を再演するパトリック・デンプシーが語った。
『魔法にかけられて』は、ディズニーらしいアナログのアニメーションと実写が融合したファンタジー・ラブコメディ。エイミー・アダムス演じるジゼル姫が現代のニューヨークに迷い込み、弁護士のロバートと出会った。既報によると、続編のテーマは「“いつまでも幸せに暮らしましたとさ”って一体どういうこと?」。
米Varietyにて、パトリックは「監督と話をしていますが、ストーリーはどんどん良くなっています」と語った。続編企画は2010年ごろから噂されていたが、これまで実現しなかった理由は、まさしくこの“ストーリー”にこそあったようだ。
「毎年のように“今年こそ続編をやろう、作るぞ”という話をしていたんですが、誰も脚本に納得していませんでした。全員にとって大切な作品ですし、これは風刺映画ですから、いわゆるディズニー映画らしくないんですよね。ちょっとノーブランドっぽいところがある。とはいえ、すべてのディズニー映画に敬意を払いながら、ついに道を見つけたわけですよ。僕らは年を取ってしまったし、“中年の危機”映画のようですね。」
前作から続投するのは、エイミー・アダムスとパトリック・デンプシーのほか、エドワード王子役のジェームズ・マースデン、ナンシー役のイディナ・メンゼル。ディズニー映画音楽の“レジェンド”として知られるアラン・メンケンも復帰する。パトリックは「ものすごいキャストが揃うし、僕もミュージカル・ナンバーを歌い踊ります」とコメント。ちなみに、メンゼルとのデュエット曲はないということだ。
「14年ぶりにみんなと仕事ができるのが、とにかく本当にうれしい。(コロナ禍の)今は現実逃避が必要だと思います。人々を憂鬱から救うロマンティック・コメディやミュージカルが必要なんですよ。」
なお米Deadlineによると、続編の悪役を演じるのは『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011)のマーヤ・ルドルフ。同じく悪役を演じる可能性がある新キャストとして、「コミ・カレ!!」(2009-2017)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のイベット・ニコール・ブラウン、「glee/グリー」(2009-2015)のジェイム・メイズが報じられている。監督は『ヘアスプレー』(2007)「glee/グリー」のアダム・シャンクマン。
『魔法にかけられて』続編映画『Disenchanted(原題)』はディズニープラス(Disney+)オリジナル映画として配信予定。
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