『第9地区』続編は進捗ナシ、「何も進んでいません」とニール・ブロムカンプ監督

ニール・ブロムカンプ監督の人気映画『第9地区』(2009)はかねてより続編企画の存在が伝えられているが、現在は完全に停止している状態だという。ブロムカンプ監督がTHE RIVERの取材に明かした。
監督最新作『グランツーリスモ』の日本公開を控えるブロムカンプ監督に「『第9地区』続編の進捗はいかがですか」と尋ねてみると、「特にありません。何も進んでいないです」と、やや消極的な様子で答えた。
この企画はこれまで、『第10地区(District 10)』との名で製作予定が報じられていた。エイリアンと人間の共同居住区を舞台に、超国家機関MNUによる強制移住政策をきっかけに起こる事件をドキュメンタリータッチで描いた斬新な作品の続編。かつて監督は脚本執筆にも取り組んでいることを明かしていたが、その後具体的な情報は伝えられていない。
「今後、着手したいという気持ちはありますか」と聞き直してみると、「どうでしょう。わかりません」との回答。「これまで『グランツーリスモ』に全力投球でしたから、今はどうなるかわからないんです」と、現時点で期待できる見通しが立っていないことを伝えた。
ブロムカンプは今後、『スーサイド・スクワッド』シリーズのジョエル・キナマンが主演を務める映画『They Found Us(原題)』を手掛ける。人間と獣人ロボットがエイリアンと戦うという、ブロムカンプらしいSF作品。現在はストライキ中ということもあり、仮に『第9地区』続編が再び動き出すとしても、吉報が聞こえるまでにはまだ時間がかかるかもしれない。
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