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『第9地区』続編企画は今も存在、『グランツーリスモ』映画化の完成後に製作開始か

第9地区
Photo by Chris-Håvard Berge https://www.flickr.com/photos/chberge/3908970207/ Remixed by THE RIVER

アカデミー賞で作品賞をはじめ4部門にて候補入りを果たしたSF映画『第9地区』(2009)。10年以上の時を経てもなお熱狂的支持を誇っているが、かねてより続編映画『第10地区(邦題未定、原題:District 10)』の製作も伝えられている。大きな進展は見られていないものの、企画自体は今も存在することがわかった。

SFアクション映画『第9地区』は、エイリアンと人間の共同居住区を舞台に、超国家機関MNUによる強制移住政策をきっかけに起こる事件を、ドキュメンタリータッチで描いた作品。ファン待望の続編は消えては浮上しているが、2021年2月には監督のニール・ブロムカンプが、Twitterにて企画の進捗を報告していた。前作の脚本家であるテリー・タッチェルが、主人公ヴィカスにふんしたシャールト・コプリーとともに、脚本執筆に取り組んでいることが明らかになったのだ。

それから再び続編企画に関する情報は途絶えていたが、このたびコプリーが口を開いた。米記者エリック・デイヴィスのインタビューにてコプリーは、『第10地区』の進捗について質問されたところ、「あと少しというところで、(ブロムカンプ監督)彼が他のことに行ってしまったんです。僕たちは準備できていましたけど。1年半後、いま彼が取り組んでいる映画が終わってから様子を見てみましょう」と答えている。残念ながら企画は先送りとなってしまったようだが、続編映画の脚本自体はすでに完成しているとみられる。

『エリジウム』(2013)『チャッピー』(2015)などでもおなじみのブロムカンプ監督が現在取り組んでいる作品名については言及されていないが、監督は現在、カーゲームシリーズ『グランツーリスモ』の映画化企画に携わっていることが判明済み。2023年8月11日に米国公開される予定である同作が、もしかしたらコプリーが話す監督の次回作なのかもしれない。同作の完成後、プロモーション活動を経てから『第10地区』の製作が開始されることに期待しよう。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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