『続・荒野の用心棒』デジタル・リマスター版、公開決定 ─ タランティーノが『ジャンゴ』『ワンハリ』で引用、傑作マカロニ・ウェスタンがスクリーン復活

映画監督クエンティン・タランティーノが絶大なる愛情と敬意を注ぐ、マカロニ・ウェスタンの最高傑作とも名高い一作『続・荒野の用心棒』(1966)が、初公開から半世紀を経てデジタル・リマスター版として復活。『続・荒野の用心棒〈デジタル・リマスター版〉』として、2020年1月31日(金)にシネマート新宿ほか全国の映画館にて公開されることが決定した。このたび、日本版特報映像と公開当時のイタリア版ポスターが到着している。
メキシコとの国境沿いにある寂れた村に、棺桶を引きずる一人の男がやってきた。謎に満ちた男の名はジャンゴ。亡霊のように沼地を彷徨う男の棺が開くとき、死闘の火蓋が切って落とされる。セルジオ・レオーネとともにマカロニ・ウェスタンを牽引した映画監督、セルジオ・コルブッチによる言わずと知れた不朽の名作が、2018年にチネテカ・ディ・ボローニャにてオリジナルネガから4Kスキャン・レストアされたバージョンで上映される。
大の映画マニアとして知られるタランティーノは、マカロニ・ウェスタンをこよなく愛する人物であり、本作の原題『DJANGO』を『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)にそのまま引用。このたび公開された『続・荒野の用心棒』特報映像でも流れているテーマ曲の英語版を冒頭から流すなど、本作に対するオマージュを貫いた。また、本作を手がけたセルジオ・コルブッチ監督の名前は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)にも登場。タランティーノ作品をきっかけに、その元ネタとなった作品に触れるには、今回の劇場公開はまさにうってつけの機会だろう。
死の影を背負った流れ者のガンマン・ジャンゴ役を演じたのは、本作を機に、百本以上の映画に出演することになったフランコ・ネロ。陰鬱さと神秘的な雰囲気をまとうジャンゴの姿は強烈な印象を残し、マカロニ・ウェスタンの伝説的ヒーローとして一躍有名となった(ちなみに『ジャンゴ 繋がれざる者』にも出演している)。なお本作の大ヒットにより、ジャンゴのキャラクターはその後も多くの作品に流用されている。

映画『続・荒野の用心棒〈デジタル・リマスター版〉』は2020年1月31日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。