キアヌ・リーブスのバンド「Dogstar」、米フェスで20年以上ぶりステージを披露

『マトリックス』『ジョン・ウィック』シリーズでおなじみ、キアヌ・リーブスのバンドDogstarが20年ぶり以上のステージを披露した。米カリフォルニア州で開催された音楽フェス「ボトルロック・ナパバレー」で2023年5月27日(現地時間)でのパフォーマンスの模様を米Deadlineが報じている。
Dogstarはリードボーカルとギターのブレット・ドムローズ、ドラムのロブ・メイルハウス、そしてベースのキアヌで1990年代半ばに結成され、2000年代初頭まで活動を続けていた3ピースのグランジ/オルタナティブ・ロックバンド。2002年の来日公演を最後にバンドは活動を終了し、長らく動きを見せていなかったが、2022年にバンドのInstagramアカウントが開設され、「ボトルロック・ナパバレー」への出演がアナウンスされた。
この日、Dogstarが出演したのはVERIZON STAGE。大トリにはニュー・ウェーブ、ダンス・ロックの草分け的存在、デュラン・デュランを控えたステージにて、ラッパーのルーペ・フィアスコ、インディー・ポップ・シンガーのDayglowの間に挟まれる形でDogstarが登場した。
現地の音楽ジャーナリストがYouTubeアカウントに投稿した動画からは、からりとした好天の中、観客がバンドを待ち望んできた暖かいムードが伝わる。Tシャツにチノパンというラフな出で立ちで、使い込んだ感のあるベースを演奏するキアヌは、スクリーンとはまた異なるオーラを醸し出している。新曲と思われる楽曲はキャッチーながらもメロウでローファイなサウンドが耳に残る。演奏後に思わずこみ上げてしまった安堵の表情からは、いつものキアヌらしい穏やかさが溢れている。
ワインの名産地ナパバレー開催の同フェスでは、フードとドリンクの提供に力を入れている模様。ライブパフォーマンスの他、世界の著名な料理家とミュージシャンがコラボするCULINARY STAGEでは、タコストラック「コギ」の創始者である韓国系アメリカ人シェフ、ロイ・チョイによるデモンストレーションにDogstarも登場したことを現地新聞のSan Francisco Chronicleのエディターが伝えており、キアヌも何やら楽しそうな雰囲気だ。
You know you’re in the Bay Area when @gkittle46 gets hella cheers — as loud as Keanu Reeves (if not more) — when on stage 🤩 #BottleRock #NinerNation pic.twitter.com/TY7GJspnvE
— Mariecar Mendoza (@SFMarMendoza) May 28, 2023
キアヌは米billboardのインタビューにて、「一緒に演奏したかったし、一緒に曲を作りたかったし、一緒にライブをしたかった」とバンドの再集結を熱望していた旨を語っており、3枚目となる新アルバムに向けてすでにいくつか楽曲を制作しているとのこと。今後アルバムのリリースや更なるライブ活動が待たれる。
キアヌは主演最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が2023年9月22日にの日本公開予定。トップ俳優として、またバンドマンとしてキアヌの更なる活躍に要注目だ。