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「最近のアメコミ映画はゴミ、『ブラックアダム』なんて誰も覚えてない」 ─ 『ブレイド』スティーヴン・ドーフが超毒舌

Gordon Correll https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Stephen_Dorff_%288084618366%29.jpg

1998年米公開の『ブレイド』で悪役ディーコン・フロストを演じたスティーヴン・ドーフが、昨今のアメコミ映画を激しく批判している。ドウェイン・ジョンソン主演の『ブラックアダム』については「ゴミ」と吐き捨てた。

実はドーフがアメコミ映画に毒舌を吐くのはこれが初めてではない。2021年には『ブラック・ウィドウ』について「ゴミみたい。出来の悪いビデオゲームみたい。情けない、情けないぜスカーレット!」と、主演のスカーレット・ヨハンソンもろとも批判して話題になったことがある。

そのドーフが、舌鋒をさらに尖らせた。米Daily Beastのインタビューで、自身が出演するインディー映画『Divinity(原題)』について答えながら、アメコミ映画やメインストリーム映画批判を繰り出している。

ドーフは映画観に強いこだわりがあり、『アバター』や『トップガン』のようなメインストリーム映画について「さっぱりわからん、馬鹿馬鹿しい」と一刀両断。出演した『Divinity』は「大手配給会社に買われるべき」で、監督のエディ・アルカザーのような人材を未来のために見つけるべきだと論じる。そうすれば、「『ブラックアダム』みたいな意味のないゴミを作らなくていい」と、好戦的な毒舌を披露した。

もっとも、ドーフはメインストリーム映画を毛嫌いしているわけではなく、「もし良い作品だったら、自分もメインストリーム映画をずっとやっている」「どんな映画でも好きです」とコメント。ただし、アメコミ映画は自身の『ブレイド』の時代以来、すっかり価値を失ったと考えているようだ。

「もしもコミック映画がもっと、僕たちが『ブレイド』を作っている当時や、天才ノーランがティム・バートン版バットマンから再発明して『ダークナイト』を作っていた時のような、あの数本のまともなものだったら……。ノリントン(監督)が『ブレイド』をやっていた、ギレルモ(・デル・トロ)もやっていた頃みたいな、面白いやつだったらね。」

ギレルモ・デル・トロの名が挙がったのは、彼が『ブレイド2』を手掛けているからだ。デル・トロはその後『ヘルボーイ』2作を監督し、2008年の続編以来アメコミ作品からは離れている。

「でも他のゴミは情けない。わかる?まぁ、頑張れよって感じ」と荒い言葉で非難を続けるドーフ。「大金稼いでるみたいだけど、映画はひでぇ(笑)。結局、記憶にも残らない。『ブラックアダム』を覚えてる奴なんていないだろう。僕は観てすらいないけど、どう見てもダメそうだし」と、再び『ブラックアダム』を持ち出している。

今度はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にも飛び火だ。『ブレイド』といえば現在MCUでリブートが準備中。途中で監督が降板するというアクシデントもあった(現在では後任が決定している)。

「PG指定の『ブレイド』とはどういうことだよ。監督も見つからないんだろ?(笑)誰がやったって笑い草だろうよ。だって、もう僕たちが傑作を作っちゃってるんだから。やっぱりスティーブ・ノリントン(監督)がいないとな。」

厳しい口調となったが、すでに『ブラック・ウィドウ』批判で話題になった経験を踏まえてか、「マーベルは僕の酷評に慣れてるから」とお構いなし。おそらく今後も、ドーフのアメコミ映画批判が飛び出しそうである。

Source:Daily Beast

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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