アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンスは「MCUに欠かせない存在だった」 ─ キャプテン・アメリカ役への感謝と秘話明かす

『アイアンマン』(2008)からトニー・スターク/アイアンマン役を務めた俳優ロバート・ダウニー・Jr.が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の座長だとするならば、副座長はスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスだろう。
長らくMCUを牽引してきた二人は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でマーベル・スタジオとの契約を満了するという。特にエヴァンスは、しばらく以前から『エンドゲーム』をもってキャプテン・アメリカ役を卒業するといわれているのだ。映画の公開を控えた今、ダウニーからエヴァンスへのメッセージが贈られている。米The Hollywood Reporterが伝えた。

MCUに「欠かせない存在だった」
『アベンジャーズ』(2012)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』。ダウニーとエヴァンスはMCUの計5作品で共演し、数多くのシーンで顔を合わせてきた。
「エヴァンスよりも笑わせてくれる人はいませんよ。“僕ももう少し面白くなったほうがいいのかな?”って思わされるくらい。[中略]のんびりした時間もたくさん過ごしました。(キャプテン・アメリカの)盾がテーブルに置いてあって、カメラのクレーンが準備できるのをみんなで待つとか。すごく感謝したこともあります。彼がスーツ姿の僕を見ていて、僕はスーツ姿の彼を見ていて。“ちょっと待って、これが仕事なのか? なんて幸運なんだ”って。」

いまやエヴァンスの盟友であるダウニーは、1980年代に俳優活動を開始し、波乱万丈のキャリアを歩んできた。ハリウッドの大先輩として、彼は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)から現在に至るまで、エヴァンスの歩みを温かいまなざしで見つめてきたようだ。
「(人を笑わせて)不安を振り払おうとするところも少しはあったと思います。エヴァンスのことを10年以上見てきました。笑っちゃうくらい気を遣っていた心配性の人間が、どんどん成長して、ありのままでいられるようになっていくのを。」
そんなエヴァンスがキャプテン・アメリカを演じ、ハリウッド屈指のシリーズで顔を務めることができた理由を、ダウニーはこう分析する。
「そもそも彼は本当に謙虚。だから『アベンジャーズ』で最前線に立ち、チームのリーダーになれたんだと思います。舞台経験が豊富なのも大きかったでしょう。(エヴァンスは)“衣裳を着て、出ていって、そして真実を語るんだ”という感じですから。まさに昔ながらの、スペンサー・トレイシー(編注:1930~60年代に活躍した俳優)みたいな俳優ですよ。」

謙虚で心配性、かつ用心深い性格らしいエヴァンスは、それゆえに多くの疑問を投げかけ、そしてMCUに大きな貢献を果たしてきたようだ。ダウニーは「それがどんな内容であれ、エヴァンスが疑問を持って立ち止まってきたからこそ、この世界すべてを作り上げることができたんです」と言い切った。
「『アベンジャーズ』に始まり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』があって、『ブラックパンサー』がある。みんな、このユニバースは自分が作ったんだって言いたくなると思いますし、そのことを僕は歓迎しますよ。だけど、チームを作ること、映画史上もっとも成功したクリエイティブ・リレーを実現したことについていえば、エヴァンスこそが欠かせない存在だったと思います。」
一方のエヴァンスは、かつてダウニーについて「いつも僕のそばにいてくれた、いつも彼に支えられていると感じられた」と述べ、アイアンマン役についても「代えが効かないですよ。(ダウニー以外に)誰もアイアンマンになんてなれっこない」と話していた。深い信頼関係で結ばれている二人は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で久々の本格共演を果たしてくれるはず。MCUの集大成とは、すなわち二人の俳優の集大成でもある。すべてを劇場でしっかりと見届けよう。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: THR