『デッドプール2』ディズニーイジりギャグをFOXが自重 ─ ライアン・レイノルズ「今思うと賢明な判断だった」

2018年6月1日には待望の続編も公開予定のデッドプールと言えば、「第四の壁」(作品世界と観客を隔てる境界線)を超えた、掟破りのギャグが醍醐味。2016年の映画第一作では、『X-MEN』映画シリーズの出演者の名を挙げてイジってみたり、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン、そして自身を演じるライアン・レイノルズやその出演過去作『グリーン・ランタン』をネタにしてファンの笑いを誘った。
もちろん『デッドプール2』でも、自由奔放なギャグは健在。先に公開された予告編映像の数々では、「シリアスすぎる、DCユニバース出身かよ」と対岸のシリーズをイジってみたり、『ワンダーウーマン』または『ブラックパンサー』を真似たように腕をクロスしたポーズで「完全にパクリだ」とうそぶいてみたりと、まさにポップカルチャー界の時事ネタをふんだんに取り入れた。
『デッドプール2』では、主演のライアン・レイノルズも脚本家のひとりとして参加している。ライアンは今作でも数多くのジョークを考案したが、やはり中には20世紀FOXの判断で本編に取り入れられなかったものもあったという。Entertainment Weeklyのインタビューで、ライアンが「これが痛いところ」と悔やんでいる。
「もともとあったジョークが本編に入らなかったんです。理由はたぶん言えないんですけど、FOXに外されちゃった。もっとディズニーをイジるネタがあったんですけど、切られちゃったんです。今思い返すと、賢明な判断だったと思う。」
ディズニー社のマーベル・シネマティック・ユニバースと『デッドプール2』といえば、後者にて初登場する人気キャラクターのケーブルを、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス役ジョシュ・ブローリンが演じているという、もはやイジられ待ちとも言えるポイントがある。20世紀FOX側が自重を求めたというディズニーイジリネタ、一体どんなものだったのだろう…。

本作にはライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリンほか、ドミノ役にザジ・ビーツらが出演。ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役のブリアナ・ヒルデブランド、親友ウィーゼル役のT・J・ミラーら前作キャストも続投する。日本人女優・忽那汐里の活躍も楽しみだ。
映画『デッドプール2』は2018年6月1日より全国ロードショー。
『デッドプール2』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/
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