【ネタバレ】『デッドプール2』ギャグ追加の完全版、ただいま準備中 ― 未公開シーンも一部判明

20世紀フォックス製作、映画『デッドプール2』の魅力は、おなじみのキャラクター以外にも新たな登場人物が多数登場する続編映画にもかかわらず、119分という絶妙な上映時間に全編が収まっているところだ。ほとんど停滞せずに物語が展開していく、リズミカルで心地よい鑑賞体験は、現代アクション映画の雄たるデヴィッド・リーチ監督による仕事のなせる業だろう。
そんなデヴィッド監督は現在、完成版からは削除されたギャグやシーンを復活させた“完全版”の作業にあたっているという。監督や脚本家チームは、そこで公開されるであろう未公開シーンの内容についても明かしている。
この記事には、映画『デッドプール2』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

完全版、デッドプールの「死んでみる」シーンが追加へ
米CinemaBlendのインタビューにて、デヴィッド監督は『デッドプール2』完全版の作業にあたっていることを認めた。発表される形態については明言されていないが、おそらく劇場公開ではなくブルーレイなどに収録される可能性が高いだろう。監督自身の編集版である「ディレクターズ・カット」に近い内容となり、主演・脚本のライアン・レイノルズや脚本家のレット・リース&ポール・ワーニックとの共同作業によって、カットされたジョークやギャグが復活することになるようだ。
デヴィッド監督は、自身の編集したディレクターズ・カットの尺が2時間12分と、かなり完成版に近い内容だったことを明かしている。
「83日間ぐらい撮影したので、素材はたくさんありました。でもスタジオ(20世紀フォックス)やライアンには、ディレクターズ・カットは2時間12分くらいになると言い続けていましたよ。ライアンは“ウソだろ!”って言ってましたけど、“ウソじゃないよ、2時間12分だ。タイトにしたい、タイトなものをまず見せたいんだ”と話しました。長いものを見せる必要はないですし、僕はそういうタイプの監督じゃないですから…。」
その一方、米Colliderの取材にて、デヴィッド監督は未公開シーンとして公開したい映像は約20分あるとも語っていた。すなわちディレクターズ・カットにすら収まらなかったものの、単独で公開したい場面はいくつも存在するとみられる。
いずれ来たる完全版で、監督と脚本家チームが「復活させる」と声を揃えたのは、映画の冒頭でデッドプールが見せる「死んでみる」シーンだ。本編ではドラム缶にタバコを放り込んでバラバラに吹っ飛ぶ場面のみだったが、よりバイオレンスな方法で自殺を繰り返し試みる様子が撮影されていたのだという。
そのほか、Xマンションでコロッサスがハンドソープを扱うシーン(映画を観た人にはきっと意味がおわかりいただけるだろう)やドミノの削除シーンなどが復活するとのこと。脚本家の二人によれば、予告編に入っていた、ライアン・レイノルズの妻ブレイク・ライブリーが出演した映画『旅するジーンズと16歳の夏』(2005)にまつわるジョークも甦らせたいのだとか……。
ただでさえジョーク山盛りだった『デッドプール2』だが、今後さらに笑いをマシマシにしてファンの前に現れることになりそうだ。完全版の登場を楽しみにしつつ、今は劇場公開版をたっぷりと味わうことにしよう。
映画『デッドプール2』は2018年6月1日より全国の映画館にて公開中。
『デッドプール2』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/
Sources: CinemaBlend(1, 2), Collider, ComicBook.com
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