『デッドプール2』ファンタスティック・フォーを登場させる計画があった ― リブート版脚本家、当時を謝罪

“俺ちゃん”デッドプールがスクリーンで再び大暴れした、映画『デッドプール2』(2018)には、完成版とはまるで異なる内容が一時構想されていたようだ。前作『デッドプール』(2016)を手がけたティム・ミラーがプロジェクトに携わっていた当時、なんと本作にはファンタスティック・フォーを登場させる計画があったという。
このたび『デッドプール2』に関わっていたコンセプト・アーティストのアレクサンダー・ロザーノ氏が、実際に制作されたファンタスティック・フォーのコンセプトアートをInstagramにて公開した。なおロザーノ氏は第1作に携わっていたが、『デッドプール2』からはミラー監督の降板とともに離脱したようだ。
このコンセプトアートからは、ミラー監督がリブート版『ファンタスティック・フォー』(2015)のメンバーを再登場させようとしていたことがうかがえる。それぞれのアートに描かれているのは、リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック役のマイルズ・テラー、ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役のマイケル・B・ジョーダン、スーザン・ストーム/インビジブル・ウーマン役のケイト・マーラなのだ。
描かれているコスチュームはリブート版『ファンタスティック・フォー』とは異なるが、ミラー監督には自身のアイデアがあったようだ。ロザーノ氏によると、ミラー監督はベン・グリム/ザ・シングのデザインに細かく指示を出しながら、原作に忠実なデザインを目指していたという。
『デッドプール2』にどのようにファンタスティック・フォーを登場させるつもりだったのか、どれくらいの役割を担わせる想定だったのか、当時の構想の詳細は明かされていない。しかし、もしもこのアイデアが実現していれば、デッドプール&ファンタスティック・フォーのタッグはもちろん、出演者としても非常に豪華な顔ぶれが揃ったものとみられる。
ところでリブート版『ファンタスティック・フォー』といえば、興行的・批評的に大きな苦戦を強いられた作品だった。ロザーノ氏がコンセプトアートを公開したのと時期を同じくして、リブート版で脚本を手がけたジェレミー・スレイター氏は、当時についてファンに謝罪している……。
And when I finally got my foot in the door, I only had three dream projects on my bucket list. One was Marvel (umm…sorry about that one, guys), one was Star Wars, and the third, of course, was Stephen King. Any one of those jobs would let me die a happy man. 3/
— Jeremy Slater (@jerslater) 2018年8月16日
「死ぬまでにやりたい夢の企画が3つあった。ひとつはマーベル(うーん…みなさん、あの時はすみませんでした)、ひとつはスター・ウォーズ、そしてもうひとつがスティーブン・キング。」
映画『デッドプール2』ブルーレイ&DVDは2018年9月12日(水)発売。
Sources: Alexander Lozano(1, 2, 3, 4), Jeremy Slater
Eyecatch Image: Photo by G.Weston