【衝撃】『ドクター・ストレンジ』ベネディクト・カンバーバッチ、一人二役で“あのキャラ”も演じていた
映画『ドクター・ストレンジ』で、主演のベネディクト・カンバーバッチが二役を演じていたことがわかった。しかもカンバーバッチが演じたという“二人目のキャラクター”は、誰もが予想しなかったであろう衝撃の配役だったのである。
【注意】
この記事には、映画『ドクター・ストレンジ』に関するネタバレが含まれています。
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『ドクター・ストレンジ』でカンバーバッチが演じた“二人目”のキャラクターは、劇中で最後の敵として登場したドルマムゥだ。地球を狙う暗黒次元の支配者で、カエシリウス(マッツ・ミケルセン)が永遠の命を得るために接近するキャラクターである。

カンバーバッチは、劇中でドルマムゥのモーション・キャプチャーと声の一部を務めたという。スコット・デリクソン監督によると、カンバーバッチ自身の口から、ドルマムゥを彼が演じるというアイデアが出てきたようだ。
「製作中、ベネディクトがアイデアを話し始めたんだ。“僕がこれ(ドルマムゥ)を演じるのはどう思う?”ってね」
もっともデリクソン監督は、このアイデアを即承諾せず、しばらく熟考している。しかし考えれば考えるほど、監督はドルマムゥにカンバーバッチがふさわしいと思うようになったらしい。
「だってベネディクト以上にドルマムゥを理解している人物はいないからね。僕は(ドルマムゥの)役柄を“超思い上がったストレンジ”として書いたんだ。彼はエゴのために見境をなくしている。全宇宙の征服者で、マルチバース(多元宇宙)のすべてが彼のためにあるのさ。そんな巨大な征服者が、時間を操れるちっぽけな男と対決して、見事な策略にはまるのが面白いんだ。それをベネディクトと一緒にうまくやれる人物なんて、彼自身以外には思いつかなかったね」
実際に、ドルマムゥのCG造形には、カンバーバッチ自身の顔がきちんと残されているようだ。別の取材で、カンバーバッチは「(自分が演じているとは)すぐには気づかないよ。アニメーションが鏡の波紋みたいなんだ、ストレンジ自身のね」と話している。ストレンジとドルマムゥが対の関係であるという解釈が、映像的にもこっそり示されていたというわけだ。

http://vsbattles.wikia.com/wiki/File:Dormammu_MCU_HD.png ©2016 Marvel
なおドルマムゥの声は、カンバーバッチ自身によるものと、デリクソン監督も名前を知らないイギリス人俳優によるものがミックスされている。ちなみに、ドラマ『フラッシュ』などに声優として参加している俳優トニー・トッドが、ドルマムゥの声を一度収録したものの、本編では使われなかったという。
余談だが、カンバーバッチが実写映画でモーション・キャプチャーと声の出演を務めるのは、『ホビット 竜に奪われた王国』のスマウグ役以来。ヒーローとヴィラン、二人のカンバーバッチが激突するクライマックスをきちんと観直したい人は、是非もう一度劇場に足を運んでほしい。

sources: http://www.ign.com/articles/2016/10/25/benedict-cumberbatch-plays-a-second-marvel-character-in-doctor-strange
http://www.cinemablend.com/news/1577629/benedict-cumberbatch-reveals-why-he-had-to-play-that-other-doctor-strange-role
http://www.cbr.com/interview-tony-todd-candyman-the-flash/
Eyecatch Image: http://collider.com/doctor-strange-dormammu-explained/
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