『ドクター・ストレンジ』続編前監督、サム・ライミ起用の報道に「素晴らしい」 ─ ライミ、マーベル再登板への意欲示していた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』に『スパイダーマン』3部作のサム・ライミ監督が契約交渉中との報道について、前任者のスコット・デリクソンが初めてコメントした。
デリクソンとライミの共通点は、ともにホラー映画出身のフィルムメーカーであること。『ドクター・ストレンジ』続編はデリクソンの才能を存分に生かした“怖い映画”になるとされていたが、2020年1月、デリクソンは「想像上の相違」を理由に監督から降板。その後任者として有力候補とされているのが、大ベテランのライミだったのだ。今回、デリクソンはTwitterを通して自身の思いを明らかにしている。
I’ve worked with Sam Raimi. One of the nicest people I’ve known in the film business, and as a director, a true living legend. What a great choice to take over Doctor Strange.
— N O S ⋊ Ɔ I ᴚ ᴚ Ǝ ᗡ ⊥ ⊥ O Ɔ S (@scottderrickson) February 6, 2020
「サム・ライミと一緒に仕事をしたことがあります。僕の知る限り、映画業界で最も良い人のひとりであり、監督としてはまさしく生ける伝説。『ドクター・ストレンジ』を引き継ぐ方として、なんて素晴らしい選択でしょうか。」
2020年2月7日現在、ライミが『ドクター・ストレンジ』続編に正式就任したかどうかは分かっていない。しかし、すでにデリクソンは『ドクター・ストレンジ』をライミに託すようなコメントを発している。デリクソンは製作総指揮として本作に残留しているが、ライミの人選に関与したかは不明だ。
トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』3部作(2002-2007)を手がけたライミは、マーベル映画の歴史を語る上では決して欠かせない重要人物。『ドクター・ストレンジ』続編への就任が決まれば、実に14年ぶりのマーベル映画復帰となる。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の公開後である2015年10月、ライミは「マーベルはすっかり完成しました。もう僕は必要ないでしょう」と語りつつ、「もしも求められたら是非やりたい。必要とされたら嬉しいですね」と口にしていた。その時が、こういう形で到来することになろうとは……。
ちなみにライミの盟友であり、『死霊のはらわた』『スパイダーマン』シリーズなどに出演してきた俳優ブルース・キャンベルは、ライミが『ドクター・ストレンジ』続編を手がける可能性についてこうコメントしている。
Huh. That’s not strange at all. https://t.co/umGE7cosg3
— Bruce Campbell (@GroovyBruce) February 6, 2020
「ふむ、ストレンジ(変な話)ではないね。」
映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2021年5月7日に米国公開予定。
Sources: Scott Derrickson, Bruce Campbell, The Week