「ドラキュラ」再映画化が始動、『ゲット・アウト』『アス』製作のジェイソン・ブラムが手がける

おなじみの吸血鬼「ドラキュラ」を題材にしたタイトル未定の新作映画を、『ゲット・アウト』(2017)や『ハロウィン』(2018)、『アス』(2019)など数々のホラー映画を成功させてきたジェイソン・ブラム率いる米ブラムハウス・プロダクションズが製作することがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
ジェイソン・ブラム版「ドラキュラ」は現代を舞台にした映画になるとのことで、監督を務めるのは『ジェニファーズ・ボディ』(2009)『不吉な招待状』(2015)のカリン・クサマ。脚本家には同2作を手掛けたフィル・ヘイ&マット・マンフレディが就任している。
現時点で製作スタジオは不明だが、ドラキュラが初めて登場した、作家ブラム・ストーカーの恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』(1987年出版)がパブリックドメインとなっているため、どこのスタジオで製作されても不思議ではない。ただし、ドラキュラを世界的に有名にした『魔人ドラキュラ』(1931)を手掛けた米ユニバーサル・ピクチャーズがブラムハウスと優先契約を結んでいることから、同社が製作を務める可能性が高いと報じられている。ユニバーサルは自社の有名モンスターの映画化を気鋭クリエイターに委ねる構想を進めており、実現すれば本作もその位置づけの作品となるだろう。
ユニバーサルとジェイソン・ブラムは、タッグを組んだ『透明人間』(2020年5月1日公開)が、製作費わずか700万ドル(7億円)ながら、すでに全米興行で5,400万ドル(56億円)を稼ぎ出し、米国以外でも驚異的なヒットを記録。今後、ユニバーサルは『ゴーストバスターズ』(2016)のポール・フェイグ監督、リブート版『チャーリーズ・エンジェル』のエリザベス・バンクス監督、『クワイエット・プレイス』シリーズのジョン・クラシンスキー監督らとモンスター映画の製作に着手していくとされている。
なお、これまで「ドラキュラ」をモチーフにした映画は数多く製作されてきた。最初に公開されたのは、サイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)だ。その後、戦前のホラー映画ブームを巻き起こした『魔人ドラキュラ』などがあり、近年は『ドラキュラZERO』(2014)やNetflixドラマ「ドラキュラ伯爵」(2020-)などが公開・配信されるなど、現在もカルト的な人気を誇るジャンルの一つだ。
Source: The Hollywood Reporter