『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』、ファンタスティック・フォーに繋がるおまけシーンが書かれていた

マルチバースの脅威を描いたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)脚本に、幻のおまけシーンが用意されていたことがわかった。脚本家のマイケル・ウォルドロンが英Empireに明かした。
この記事には、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれています。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』には、エンディング途中のオマケシーン(ミッド・クレジット)と、エンディング後のおまけシーン(ポスト・クレジット)があった。
ミッド・クレジットではシャーリーズ・セロンがサプライズ登場して演じた新キャラクター、「クレア」がドクター・ストレンジを未知の世界へと誘う展開が描かれた。続くポスト・クレジットでは、劇中でドクター・ストレンジによって自分を殴り続ける呪文をかけられた屋台店主(ブルース・キャンベル)の“その後”が紹介されている。
マイケル・ウォルドロンによれば、脚本の初稿では「映画の出来事が録画されていて、バクスター・ビルで誰かがそれを観ている」というおまけシーンを書いていたという。バクスター・ビルとは、ファンタスティック・フォーの基地である。「すると伸びる手がフレームインしてきて、それを戻すんです」とウォルドロン。つまり当初の脚本では、ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズが劇中の出来事を映像で見ているというラストがありえたということだ。
実現していれば、このシーンで劇場にどよめきが起こったことだろう。劇中に登場したイルミナティ版リード・リチャーズはスカーレット・ウィッチによって容易く八つ裂きにされてしまったが、別のリード・リチャーズがきちんと存在することを示唆する内容だからだ。
これは準備中であるMCU版単独映画『ファンタスティック・フォー』に繋がる重大な伏線になっていただろう。また、別アースの様子をどうやって/何のために映像記録していたのか、という点も考察ポイントになっていたかもしれない。
映画『ファンタスティック・フォー』の方は、現在「ワンダヴィジョン」マット・シャックマンが監督就任交渉中とのこと。「ワンダヴィジョン」でも物語を別の場所からモニタリングする様子が描かれた。もしシャックマンが就任したら、「ワンダヴィジョン」の手法に則って、この幻のおまけシーンのアイデアが踏襲されたりして……?
Source:Empire